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出世に上司の機嫌取りは必須? 評価のためにすべき事とは

2017.5.10

「早く出世したければ、上司の機嫌取りをすることだ」と言われてはいるものの、それをするのはストレスだし、周囲からもゴマスリだと揶揄されて白い目で見られ、かと言って、何もしなければ、やはり自分の立場が悪くなる――そんな堂々巡りの状態に陥ってはいませんか?

事実、いかに実力社会になってきたとは言え、上司の機嫌取りが出来る人・出来ない人では、評価が全く異なります。

ならばやはり、上司の機嫌取りは、自分の気持ちを曲げてでもすべきことなのでしょうか?

後ろ指をさされても、上司の機嫌取りが出来る人ほど出世する?

人には、生まれ持った・それまでの人生で培われてきた性格というものがあります。

その性格によって、人の気分を察知し、それに合わせて身の振りを合わせることが出来るか出来ないかが別れる、と言っても決して過言ではありません。

人の気分を見分け、適した行動が取れる人は、そうでない人に比べ、明らかに様々な面で得をします。

疲れている時に「お疲れですね。少しでもお手伝い出来ることはありませんか?」と声をかけてくれる人、自分の世間話に乗ってくれる人、毎朝必ず笑顔で挨拶をしてくれる人…。

そんな人は(行き過ぎでないかぎり)多くの人に好印象を持たれます。

何故なら、人間というものは、自分に同調してくれる人に対して、基本的にいい感情を持つものだからです。

これは心理学的な言葉で”同調効果”と呼ばれるもので、自分の価値観に同調する人に対し、人間は仲間意識や信頼感を持ち、好意的に受け止める傾向があります。

これは、職場の上司でも全く同じです。だって、上司だって人間なのですから!

機嫌取りをする部下のほうが、上司にとって可愛い部下?

『上司に対する機嫌取り』、その字面を見ると、あまりいい印象を持たれる行為ではありません。

この言葉には、ゴマすりだとか、八方美人だとか、虎の威を借る狐だとか、そうしたマイナス要素の印象が繋がっているからです。

しかし、結果として、上司に対して機嫌取りが出来る人間のほうが、同調効果から、上司に気に入られ、重用されることは否めません。

同じ能力のある二人の部下、どちらを優先したいと考えるか――そんな時には、当然、自分が信頼を寄せる方の部下を選ぶでしょう。

これが贔屓に当たると考えがちですが、決して贔屓だけの問題ではありません。

例えば重要な客先との接待で、気を利かせて動ける部下とそうでない人、どちらを連れて行くかと言えば、確実に前者です。

上司に対して機嫌取りが出来る部下というものは、人の感情に対してアンテナを張っている人間であると言え、かつ、その実績があることを、上司自身が身を持って体験しているからです。

機嫌取りが出来る人間が、どんどん出世していくのは、ある意味当然のこととも言えるのです。

上司に機嫌取りが出来ない人は、往々にして○○の使い方が苦手!

しかし、全ての人が、機嫌取り――言い換えるなら「相手の感情を読み、対応することが出来る素養」を持っているわけではありません。

ただ、そうした素養が少ない人は、多くの場合「言葉の使い方も苦手」だとも言えます。

上司から飲み会に誘われたけれど、どうしても参加したくない時、あなたは何と言って断りますか?

「行きたくないです」「強制じゃないんですよね?」なんて断り方は論外として、「今日は無理です」で終わらせていませんか?

こんな時には、嘘であっても「すみません、今日はどうしても外せない用があるんです。是非今度は誘って下さい!」と答えられたなら、誘った上司も不快には思いません。

その外せない用は何なんだ、と聞かれても「家族と少し話して(電話して)おかないといけないことがありまして」等、言い訳を用意できれば更にいいでしょう。

職場は労働の対価として金銭を得る場所で、それ以上の価値を見いだせなくても、それはあなたの考え方であり、仕方ありません。

ただ、口に出す言葉を選ぶだけで、自分に対する評価は変えられます。

機嫌取りという、マイナス要素を含んだ言葉で考えるのがそもそもの間違いです。

「相手を不快にしない言葉遣い」、「その場に適した行動を選択する力」という、社会人として当たり前のスキルを身につける場面だと考えればいいのです。

口下手・無口な人ならば、表情や態度で相手への信頼を示していこう

「上手に言い回しが出来ないから困っているのに!」という声が聞こえてきそうですが、口下手なこと、言葉の使い方が上手くないことを言い訳にして、他人、ひいては上司とのコミュニケーションを避けていませんか?

言葉遣い以外にも、人にはまだ、”表情・態度”という人への態度の示し方があります。

挨拶一つをとっても、笑顔の会釈と仏頂面でのおざなりな挨拶、どちらが好まれるかは言わずもがなです。

そして、話を聞く時に、大げさな相槌を打たなくても、話している上司の方をしっかり見て時々頷く程度でも、自分の話を熱心に聞いてくれる人間だ、という印象を持ってもらえます。

そして話しかけたことに対し、必死に言葉を探して会話をしようとする姿をあえて見せることで、時に口先だけで機嫌取りが出来る人よりも信用を得ることが可能なのです。

先の例のような飲み会の断りに対しても「すみません、ちょっと…」と申し訳無さそうな顔をして拒否すれば、ああ、何か大事な用があるんだな、と相手の方から察してくれます。

口下手・無口なことは、ビジネスシーンでは弱点になります。

しかし、それを別の要素で上書きできれば、あなた自身の評価に繋がります。

機嫌取りではなく、人との関係を良いものにする手段と考えよう

勿論、上司である自分の機嫌取りをしてくる部下を可愛く思い、実力を無視してその部下ばかりを重用するような上司は、いい上司だとは言えません。

逆を言えば、自分の機嫌取りをしない部下に不当な態度を取っているわけですから、これは”パワハラ”に当たります。

しかし、全く人に対して気遣いが出来ない部下というのも、これは別の意味で問題です。

自分が野放図に振る舞った結果として、評価が低くなったのに、それを不当だと感じるようでは、これは”逆パワハラ”になりかねません。

上司の機嫌を取るために、自分の心を殺してゴマをすれ、というわけではありません。

口下手だったり、自分の感情を出す、自分の個人的な話をすることが苦手な人も多いでしょう。

それに上司のことをどうしても好きになれず、機嫌取りをすることが苦痛でしかない、というケースだってあるでしょう。

そんな時は、あえて機嫌取りをする必要はありません。

ですが、職場という多数の人間の集まる場、自分の言葉遣い一つ、示す態度一つで、人との関係は変えられます。

苦手だからの一言で終わらせるのではなく、是非、一歩だけ自分からも歩み寄ってみましょう。

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