部署異動の内、大きな希望を持って出向できる方法を教えます
部署異動には、社内異動と社外異動である出向があります。更に出向には、大きく分けて二つあります。
ひとつは、転籍あるいは、移籍出向と呼ばれ片道切符です。もうひとつは、期間が限られていて、籍は親会社に置いたままの在籍出向です。
前者は、暗いイメージが有り、そうならないように本人が日頃から努力する必要があります。後者は、飛躍のチャンスですから大きな希望を持って臨むべきであり、その方法を紹介します。
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転籍出向という部署移動は、希望が無い左遷ではない!
横領、パワハラ、セクハラ等により会社に損失を与えた際に、その損害が余程大きい場合は、解雇、更には懲戒解雇となります。
でも、日本の会社は、総じて優しいですから、滅多なことではクビにはなりません。温情人事として転籍あるいは移籍出向をさせるのです。
これは、親会社から籍を外し、子会社等へ籍を移すわけですから、いわゆる片道切符であり明らかに左遷です。
何のために会社は、このような温情を与えるのでしょうか?それは、その社員の生活の確保と復活の場を与えているのです。
その社員には、年老いた親、あるいは幼い子供もいるはずです。クビにしてしまうと本人だけではなく、家族の生活をも潰れてしまいます。
このような出向の場合、給料は少し下がる場合もありますが、家族の生活は維持できます。
また、出向先での本人が頑張り次第では、復活の道もあり、希望の道も開けるはずです。
出向という部署異動に希望を持てますか?
出向全般に対して暗いイメージを持ち、左遷と捉えている人が多く存在します。
確かに、前述のような転籍出向の場合の多くは左遷の可能性が高いですが、親会社に籍を置いたまま子会社へ出向する在籍出向は、左遷ではなく、栄転の場合もあります。
大手企業の中には、新入社員全員を研修の一環として、顧客との関係が近い子会社へ1年程度出向させているケースがあります。
目的は、子会社の業務を経験させると共に、親会社との役割分、仕事の流れをも経験させて、グループ会社間の連帯感を持たせるためです。
新入社員達に取って、この経験は、将来の在籍出向時にも違和感なく対応できるメリットにも繋がります。
入社後、ある程度の経験を積んだ頃、次のステップへスキルアップさせるために、子会社でしか経験できない技術習得等のために、社員を在籍出向させます。
この場合、同期入社の社員を全員出向させることはしません。人件費の無駄になるからです。
帰ってきた場合際に、出向期間に学んだ技術等をちゃんと伝えることができる優秀な社員を選抜して出向させます。大変名誉なことであり、希望ある出向と言えます。
出向という部署異動に大きな希望を持ちましょう
会社という組織は、社員とその家族のために未来永劫存続し続けないといけません。ただ存続するのでは、いけません。
社員とその家族が幸せな生活ができる利益を出し続けることが重要です。
そためには、会社は、顧客のニーズに応える製品・サービスを常に提供し続けなければいけません。
しかしながら、顧客のニーズは、時代、経済状況と共に変化するので、その変化を的確に捉え、時代に合わない事業は縮小あるいは、閉鎖することを選択することがあります。
更に会社は、縮小・閉鎖して減少した事業の利益を補うべく”新規事業”を起こすことになります。
新規事業は、必ず成功するという保証はないので、そのことを考慮して、子会社を起こして取り組む場合が多いのです。
ここで、出向という部署異動が発生するのです。親会社の各部門から優秀な人材が集められ、この子会社へ送りこまれるわけです。
選抜される訳ですから、栄転です。更に、子会社の事業が成功すれば、親会社への復帰時には、”英雄”として迎えれることになります。
出向を飛躍するチャンスと捉えて臨みましょう
前述の新規事業の子会社が、出向した社員達の努力により成功し、利益も順調に伸び、事業が拡大し、独自に採用した社員も増え、親会社をも凌ぐ勢いで成長することもあります。
しかし、時として、様々な環境の変化が発生し、その子会社の勢いが衰え、親会社の事業をも圧迫しかねない状況になることもあります。
この子会社の社員とその家族のために、この子会社を潰すわけにはいけません。
そこで、経営立て直しのためにこの子会社へ、親会社から出向社員が送り込まれることになるのです。
このような場合、経営不振の原因は、子会社の経営陣の”経営方針”、”事業方針”の誤算、緩み等にある場合が多く見られます。
従って、送り込まれる出向社員は、この経営陣に対して指導・改革指示が出来る必要があります。
そのためには出向社員は、親会社において、経験豊富で、判断力にも優れ、精神的にも屈強な中堅管理職である必要があります。
この屈強な出向社員の努力により、この子会社が立ち直った際には、この出向社員には、その子会社の経営トップに残る選択肢も与えられます。
まさに、出向が飛躍するチャンスになるのです。
出向により出世が早くなり、収入増に繋がります
どんな組織(会社)でも、組織構造は、ピラミッドです。入社した同期生全員が、社長になれるわけではなく、成れるのは、ひとりだけです。
しかし、入社した時点において、全員が、社長になれるチャンスはあるのです。
ピラミッドのどの位置で終わるかは、本人の努力次第です。その努力の一部の中に、”出向”という部署異動があるのです。
同期生と同じことをしていては、同期生より先には、出世できません。
同期生がしていないこと、嫌っているものを率先してすることによって、上司は認めてくれるのです。
出向という部署異動は、やはり通常の転勤と比べて、どうしてもネガティブに捉えてしまいます。ここがチャンスなのです。
同期生がネガティブに捉えているのであれば、これを逆手に取って、ポジティブに捉えて積極的に出向を選択すればよいのです。
そして、ただ、出向して一生懸命すれば良いというわけではありません。仕事は、一生懸命にするのは当たり前です。
一生懸命にして、ひとよりも努力して、結果・成果を出さなくてはいけません。
このことにより、出世が早くなり、収入増に繋がります。