仕事が遅い、ミスが多いのは「発達障害」という病気の可能性アリ
自分は本当に一生懸命仕事をしているのに、どうしても「仕事が遅い」、「ミスが多い」などと上司に怒られていませんか?
頑張っても、成果が出ない、人に認められない状態というのはとても辛いものです、もしかしたら仕事が遅い、ミスが多いというのはあなたの努力が足りないという事でなく、「発達障害」という病気の可能性があります。
仕事が遅いと言われる事に悩んでいる人は是非一度この記事を参考にしていただければと思います。
このページの目次
仕事が遅いのは「発達障害」という病気が原因?
発達障害と一言に行っても、その症状は人によって大きく違うと言われています。特に知的障害が伴わない発達障害の場合は、当人も周囲も気が付かないまま、大人になってしまう事も珍しくありません。
誰も気が付かないなら問題ないと思ったら大間違いです。
何故なら当人がこの状況の悩みを抱いているからです。
どうして、自分は他の人と同じ事が出来ないのだろうか?
どうして、自分は他の人と同じように言われたことがすぐに理解できないのか?
どうして、自分は他の人と上手に話すことができないのか?
どうして、自分は他の人と違って、仕事が一遍にくるとパニックを起こすのか?
もし、こういう状況に困っているとしたら、「発達障害」の可能性があります。発達障害は自分の努力ややる気でどうにもなるものではないのです。
つまりあなたの所為ではないのです。
仕事が遅いと注意される「発達障害」という病気の特徴
発達障害は前述したように、人によって症状が違います。原因はまだ解明されてはいませんが、脳の一部に問題があり、そのため人より苦手なことが多いと言われています。
例えば、対人コミュニケーションが苦手という人がいます。整理整頓が苦手、時間を守るのが苦手、落ち着くのが苦手、一度に複数の仕事を熟すのが苦手。
多くの場合、それがその人の個性だと思われていて、周囲からは「ちょっと変わっているね」なんて思われる事も多いようです。
普段の生活ならこれでもなんとかなるかもしれません。
しかし仕事となると、残念ながら苦手という事で許されない事が多くなります。ミスをしないのが当たり前、時間や納期を守るのが当たり前、人とコミュニケーションを取るのが当たり前、複数の仕事を一度の熟すのが当たり前となってしまいます。
その結果出来ない人に対して、会社や上司は冷たくなってしまうのです。
仕事が遅いという病気との付き合い方
病気とご説明していますが、発達障害を病気とカテゴリするか否かについて議論があります。
発達障害というのはそもそも、病気のように完治するという概念がありません。症状が改善したり、軽くなることがあっても、無くなることはないからです。
この症状と付き合っていくためには、専門家の力を借りて、自分は何が苦手かという事を認識して、その苦手な事をいかに熟す術を身に着けるかという技術を学ぶのです。
これらの事も大変だとは思いますが、少なくとも理由も判らずにただ闇雲に努力するよりははるかにマシな状況になれるともいます。
ただ自己判断は危険です。ネットで簡易判断も出来ますが、それでは不十分です。必ず発達障害を専門とするクリニックや病院に受診して、専門家の診断を受けてください。
その結果今後どのように症状と付き合っていくかを専門家に相談してみましょう。
仕事をミスしないために出来る事から始めよう
仕事でメモを取るのはとても重要な事です。
これは発達障害の人に限りません。人間の記憶というのは、時間が経てば曖昧になるからです。メモを取る事で、あとで見直すことが出来ますし、何度でも記憶を反芻させることができて、仕事を覚える事が出来ます。
発達障害の人は耳からの情報処理が苦手という人が多いです。そのため口頭で説明されても、理解が追い付かない事が多いようです。そのため、メモにしたり、マニュアルを使って視覚的に情報を頭に入れる事で、仕事の指示が頭に入りやすくなります。
忘れ物の多い人は、付箋などを使って、机の上に自分用の伝言を作る事をオススメします。またカレンダーに予定を書き込んで、毎日自分の目の付く所に置いておくと、納期や約束などを忘れずに済むのでオススメです。
発達障害の可能性がある方は必ず専門医に相談しましょう
仕事が遅い、ミスが多い等々上司からやたら叱られる日々というのは辛かったと思います。
どうして出来ないのか?何故出来ないのか?まるで自分が出来の悪い人間と感じて、落ち込む事もあったと思います。
でももしその原因が発達障害だったとしたら、それですぐに何かが変わるという訳ではありません。しかし、原因が判れば、それにどう対処すればいいのか考える事は出来ると思います。
ただ前述したようし素人判断で思い込みは危険です。必ず発達障害の専門医がいるような病院で診断をしてもらってください。
実際の所発達障害というのも、検査をしたら必ず判るというものでもありません。医師にもよって診断が判れるぐらいです。だからこそ経験のある専門医に相談してください。
またその一方でメモを活用する、情報を視覚化するなどでミスをしないように努めるのも大切な事です。
是非実践して見てください。