アスペルガーの正しい理解で職場の疲れる空気を一掃!
アスペルガーの人は場の空気が読めないので、いっしょに仕事をすれば疲れるとこぼす人も多いようです。
アスペルガーとは先天性の脳機能障害が原因となる発達障害で、アスペルガー症候群といいます。
症状が外に表れにくいので、定型発達者と同じように接して、そして理解しあえず傷ついてしまいます。
企業は一定割合で身体・知的障害者の雇用が義務づけされています。
2018年4月から精神障害者まで拡大される予定です。
これからはアスペルガーの人と、同じ職場で仕事をする機会が増えます。
アスペルガーの人と働ける方法を見ていきましょう。
このページの目次
アスペルガーの人がいる職場は疲れる!? 精神障害を理解しよう!
アスペルガーの人は、相手の思っていることや気持ちが読み取れません。
場の空気が読めないので他人とのコミュニケーションが取りにくく、人の輪に入れません。
忙しいときでもマイペースなのでサボっているように見えます。
また、こだわりがあって人の話しを聞こうとしません。
こうしたアスペルガー症候群の特徴が職場でともに働いている方を疲れさせてしまうようです。
身体障害や知的障害と違い、見た目だけでは障害者なのかわかりにくいです。
そのためいっしょに働く人から理解されにくいのが問題となっています。
アスペルガーの人は企業で働くことに強い不安をもっています。
働きたいのですが、定型発達者と同じように仕事ができない。
コミュニケーションが取れなかったりして、周りに迷惑をかけないかと心配しています。
アスペルガーの人は指示されたことをこなさない。
いつもマイペースでサボっている。
周りはそう見えても当人は頑張って仕事をしています。
アスペルガー症候群を理解することが、ともに働くうえで重要なことです。
アスペルガーの人と仕事をして疲れる! 職場環境に問題!?
職場でのアスペルガーなど発達障害者の支援は、まだまだ遅れています。
アスペルガーの人と意思疎通が図れないのは定型発達者と発達障害者がともに働ける職場づくりができていないことが多いようです。
そのため定型発達者との間で隔たりができ、職場全体が疲労感に支配されてしまいます。
発達障害者と働く職場づくりが進んでいる企業を見てみると、指導者を置いています。
仕事に就く前にパソコンのデータ入力や資料整理など事務作業をしてもらいます。
できるだけ実際の業務に近い状態で体験してもらい、適した仕事を見つけるためです。
仕事に就けば複数の作業を一度に指示することはしません。
ゆっくりと仕事に打ち込んでもらいます。
発達障害者の方へ指示をするには注意が必要です。
指示の仕方など、マニュアルをつくり対処することが大事です。
そして、発達障害者の方に仕事をしてもらうには、専門の知識がある担当者を置き、サポートすることが重要です。
アスペルガーの人は疲れるという人! 職場での接し方アドバイス!
アスペルガーの人と円滑に仕事を進めるには信頼関係を築くことが重要です。
アスペルガーの人の作業方法は間違っていませんが、効率の良い他のやり方を教えても、独自のこだわりがあり、受け入れようとしません。
定型発達者はついついこれはダメ、これをしてはいけませんと注意してしまいます。
また、作業が遅かったり、できないときにも注意したり、ペナルティを与えてしまいます。
それが人を成長させる行為であっても、大きな負荷を与えることになるので、やってはいけないことです。
発達障害の人はあまり褒められたことがないので、褒められると自信がつきます。
自分を肯定的に考えるようになり、コミュニケーションを図ろうとします。
仕事の指示をするときは簡潔にします。
相手の話を聞くことが苦手な人が多いので、仕事内容はまとめて指示しません。
指示する内容を必要最小限に絞って伝えるようにします。
複数のことをこなすのが苦手なので、たくさん言われると混乱してしまうからです。
一つ指示して、終われば次を一つ指示するようにします。
できれば、メモ書きにして手渡すと理解を深めてもらえるでしょう。
アスペルガーの特徴は人によって違います。
できること、苦手なことなど特徴をつかみ理解し、支援することで信頼しあえるようになります。
アスペルガー症候群のすご技! 仕事の効率アップ!
アスペルガー症候群の人は定型発達者にない能力をもっています。
ある人は商品全ての価格を憶えています。
暗算が得意で速く正確に計算できる人もいます。
目視で一定の長さに切りそろえることができる人など、さまざまで人によって能力は違います。
また、アスペルガーなら誰でもが優れた能力をもっているというわけではありません。
その能力の度合いに応じた仕事は必ずあるはずです。
そうした能力を見極め、ぴったりの持ち場に就けてあげれば作業効率は格段に上がります。
アスペルガーの方など発達障害者が就業していることは企業の強みです。
伸び悩んでいた業績が右肩上がりになったという会社もあります。
少しの支えがあれば力を発揮できます。
最適な仕事を見つけてあげて就業してもらうことで、発達障害者の生活が守られ、企業の発展にもつながっていきます。
アスペルガーを理解して接すれば職場は楽しくなる!
アスペルガーの人は少しの環境の変化に対応できず、疲れてしまいます。
疲れると感情が抑えられなくなることもあり、周りに迷惑をかけることもあります。
でも、その人柄は朗らかで優しい方が多いです。
独特な雰囲気をつくりだす人もいて、ギスギスした空気を和ませたりします。
そうした空気感に癒されるという人も多いと聞きます。
アスペルガーの人が職場に馴染めない理由でもっとも多いのが、定型発達発者とコミュニケーションが取れないことです。
職場はアスペルガーと定型発達者の適切な距離を見つけ出すことが重要となります。
上司、同僚の支援があれば、徐々に環境に馴染み、コミュニケーションも取れるようになります。
そうなるとアスペルガーの特徴が能力となって発揮できるのです。
アスペルガーの方がストレスなく仕事ができる環境をつくってあげることで、周りと摩擦もなくなります。
そうした職場づくりが、定型発達者が楽しくなる職場となります。