鬱病で会社を辞める時、診断書無しで退職届を出せるのかご紹介!
会社の業務内容や求められるスキル、同僚や上司との人間関係など、会社によっては働く人を精神的に追い込んでしまう事があります。
職場でのストレスが原因で鬱病になってしまうなんてことも珍しくない昨今です。
このような職場で仕事を続けるのはもう難しい。精神的に限界だという時。
鬱病の診断書が無ければ退職届を出せないのでしょうか?
今回は、鬱病で会社を辞める時、診断書が無くても退職届を出せるのかどうかご紹介いたします。
このページの目次
鬱病の診断書が無くても、退職届は出すことが出来る!
あなたが自身で鬱病を自覚しているというだけで正式な病院からの診断書が無い場合に、退職届をだせないのかという事を気にしている方は他にも多いそうです。
この件に関しては、診断書が無くても退職届を出すことは出来ます。
退職届を出す際に、辞める理由の詳細と言うのは特に必要が無く、その多くの場合が「一身上の都合により…」という内容になると思います。
このことから、そこに鬱病に関する内容を記載する必要は無いのです。すなわち、鬱病の診断書も必要無いのです。
会社にとってはあなたが辞めるか辞めないのかだけが問題なのであって、どのような事情で、どのような病気で仕事を辞めるのかと言うのはさほど大きな問題ではありません。
ですので、退職届を診断書無しで出せるか、出せないかという問題に関しての答えは、「出すことができる」になります。
鬱病の診断書付きの退職届で、労災にできるのか?
鬱病になった原因が会社側にあるとして、労災扱いにしたい場合には鬱病の診断書が場合によっては必要になる事もあるかもしれません。
しかし、診断書付きの退職届で労災が通るのかと言えば、そう簡単な話ではありません。
近年、鬱病を患っている患者は増え続けているという現状があります。
その原因は人によって様々ですが、患者が多くなってきているが故に、鬱病の原因を全て会社のせいにするのは難しい時代になってきているのです。
ということはもちろん、労災扱いにする事も難しくなっているという事が言えますね。
ですので、ただ退職するだけなのではなく、鬱病になった原因を会社側の責任としたい場合は、診断書は持っておいた方が良いとは言えますが、ただ、必ずそれで思い通りの結果が出るかどうかは、やってみなければわかりませんのでご注意ください。
鬱病の診断書を貰って退職届を出す…その前に考えて欲しい事!
もし鬱病の診断書を貰ったとして、退職届も用意し、辞める準備は万端。と思っている方がいればちょっと考えてみて欲しい事があるのです。
自分が鬱病だと診断され、診断書も手にしているという事は、あなたは今精神的に安定している状態とは言えないわけですよね。
今の自分は考え方がすべて悪い方向にしか考えることが出来ない。健康的な精神状態の時とは同じような目線で物事を判断することは出来ない。
という状況にあることを、まずは自分自身で受け入れなければなりません。
果たしてあなたは、本当に今の職場を辞めなければならないのでしょうか?
退職までしなくても、何か他に改善策は無いのでしょうか?
もしかしたら、部署を移動してもらう事で仕事内容も何か自分に適したものに変えてもらえるかもしれませんし、しばらくの間会社を休んでストレスの原因から離れることは出来れば、鬱病が改善される可能性だってあるかもしれません。
このような、辞めなくても改善できる方法に一切目を向けずに、すぐに退職の決断をするのは本当に正しい決断なのでしょうか?
会社を辞める前に、まずは何かできることは無いか考えてみましょう。
一人で考えるのが難しければ、誰かに相談して助言をもらうのが良いでしょう。
会社に退職届を出す時、辞める1か月前には言わなけばならない?
アルバイトにしても、正社員にしてもそうですが、退職する際には最低でも1か月前には伝えなければならいと言われていますよね。
1か月前と言わず、早ければ早い方がもちろん良いのですが、果たしてこれは強制なのでしょうか。
実はこの1か月前には言わないといけないと言うのは、一般常識、マナーとしては正しいことですが、これは暗黙の了解にすぎないのです。
というのも会社の決まりや法律に、退職の際は1か月前には報告する事などという決まりはないのです。
ですので、辞める前にあと1か月我慢して出勤しなければない…という絶対的なルールはどこにもありません。
あくまで、会社の都合上の問題で、辞めるなら早めに伝えてもらった方が助かるというだけの話ですので。
しかし、言った次の日から辞めれるという訳でもありませんので、契約期間に関する情報は、きちんと会社に確認しておきましょう。
診断書が無くても辞めれるが、今後の就職には影響が出る
いかがでしたでしょうか?
今回の主題である「診断書が無くても退職届を出せるのか」という件に関しては、診断書が無くても問題なく退職届を出せるという事でしたが、労災について考えている場合は診断書はきちんと貰っておくべきという事でしたね。
そして、いかなる理由であろうとも、以前勤めていた会社を辞めたという事実は一生変わりませんので、今後の就職には多少の影響が出ることも視野に入れて退職を考えなければなりません。
このような、様々なリスクなどもすべて把握したうえで、最終的な決断をしなければなりません。
しかし、あなたにとってそれが最善と思える決断なのであれば、多少のリスクを背負う事も恐れてはいけませんね。
今しかない人生をあなたらしく生きていくためにも、あなたにとって最善の答えが出せるよう、この記事が参考になれば幸いです。