結婚しても会社に報告しない事は出来る?メリットとデメリット
結婚しても会社にその事を報告しないという事が出来るのでしょうか?
不可能ではないのですが、それぞれ会社に結婚を報告しないメリット、デメリットがあります。
会社に結婚を報告しない事情は人それぞれあると思います。
報告しなくて済む方法とそのメリットデメリットについてご説明いたします。是非参考にしていただければと思います。
このページの目次
結婚を会社に報告しないのは「アリ」?
不可能ではありません。しかし色々と問題があります。詳しくはメリット、デメリットの項でご説明いたしますが、大前提として「会社へは結婚を報告しなくはいけない」のです。
もちろん報告しないからといって罪にはなりませんが、就業規則に「結婚の報告を義務化」している項目があるようならば懲戒の対象になる可能性はあります。
何故会社へ報告しなくてはいけないかというと、多くは税金や年金の事務処理を会社があなた個人に代行して行っているからです。また人事の面でも結婚の有無については会社としても把握しておきたい情報ではあります。
報告しない理由はそれぞれあると思います。例えば女性の場合、結婚した事を報告したために会社での地位や昇進に影響があるという人もいれば、お局様から嫌がらせされるという人もいます。
でもそれは本当に結婚を報告しない事で解決する問題なのか、もう一度考えてみてください。
結婚を会社に報告しないメリットとは?
正直な所メリットはほとんどありません。あるとすれば、それは結婚を会社に報告しない理由と密接に関係してきます。報告しない事で得られるメリットというのは、会社があなたの結婚を知らない事から生まれるものです。
例えば前述したようにお局様などの嫌がらせを恐れている人であれば、嫌がらせされないでしょう。また地位や昇進などに結婚した事が影響する場合は、それが影響しなくなります。
なので、会社に結婚を報告しないメリットと言えば「現状維持できる」という事になります。
また中には期間限定である一定の期間会社が結婚した事を知らなければいいという人もいるでしょう。
まだそっちの方が隠しやすいかもしれません。期間限定であれば、隠しきれる可能性はまだ高いのです。しかし期間限定でない場合は、いつか綻びがでる可能性が高くなります。
結婚を会社に報告しないデメリット
まず女性であれば、姓の変更があると思います。振込口座の名義を結婚後の姓にしてしまうと給料の振込がなくなってしまうので、旧姓の口座のままで維持する必要があります。
また年末調整では「配偶者の有無」に対して「無」を付けなくてはならないので、扶養控除もなくなりますし、厳密に言えば虚偽報告になるでしょう。仮に配偶者の家族に慶弔関係の休みの申請ができなくなり、結婚のお祝い金制度のある会社ではお祝い金がもらえません。
結婚後、引っ越ししたのであれば通勤手当が変わりますが、会社の多くは引っ越し後の住民票などの提出を求めてくるので、その書類の提出をしなければ、通勤手当は元のままになります。仮に引っ越し後の住所が前の住所よりも通勤手当が低くなる場合は損がないように思えますが、差額分は着服したことになりますので、後で発覚した場合、返金を求められたり、懲罰の対象になる事もあります。
結婚を会社に報告しない方法とは?
姓が変わらなくて、引っ越しをしなければ、ばれる可能性がかなり低くなります。会社に結婚がバレるのは給料の振込時に名義違いでエラーになった時と、年末調整などです。
ただこれも旧姓名義で口座を残しておけば大丈夫だと思いますが、銀行にも名前が変わった時は手続きする義務がある事をお忘れなく。長年放置すると色々と面倒な問題があるかもしれません。
通勤手当に関しては引っ越し後の住所が前の住所よりも通勤手当が高くなる場合は、あなたが損するだけですが、前述した通り低くなる場合は注意が必要です。
ただ会社で健康保険に加入している場合は、実際の名義と不一致になる事があります。他に身分確認証がある場合はさほど問題ならないかもしれません。しかし、場合によってはその不一致理由を会社以外の場所で説明を求められることがあるかもしれません。
結婚を会社に報告しなくてもバレる事がある事を考えておこう
会社に結婚を報告しない方法として、給料の振込口座を旧姓のままにして、年末調整の配偶者の有無の欄は「無」で報告しておき、会社からの結婚お祝い金や配偶者手当など諦めれば、バレないで済むかもしれません。
ただしメリットは現状維持のみですが、デメリットははるかに多いです。
そしてやはり現状と違う状態なので、何かのタイミングで発覚する事もありえます。その場合は、何故報告しなかったのかの説明と、また通勤手当は多く支給された場合返還を求められるでしょうし、就業規則に「結婚の報告を義務」としている場合は懲戒の可能性があります。
デメリットやリスクの方が多い事なので、会社の人事の人や上司だけなど少数の人だけに結婚を報告し、出来るだけ社内に知られないように配慮をお願いする方がいいかもしれません。ただし、これも人が関わってくるので100%ではありませんが、いつかバレるかもとドキドキ過ごすよりはマシだと思います。