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会社で自分が出せない・・・気疲れしやすい人の特徴

一日のうち長い時間を過ごす会社で、自分を出せない状態でいるのはつらいことです。いつも誰かに気を使い「ほんとは違うのに」と、心のどこかでいつも違和感を感じているのではないでしょうか。

会社の人間関係というのはとても難しく、一度ひびが入ってしまうと今後仕事をしていく上で苦労が増えていくでしょう。敵も味方も作らないように、当たり障りなく過ごしていくのが正しいのでしょうか。

会社で本当の自分を出せない理由とは

あなたが会社で自分を出せない原因とはなんでしょうか。職場の雰囲気と自分の性格が合いそうもないから、自分の趣味や好みを理解してもらえそうにないから、自己主張の強い人は避けられそうだから、そんないろいろな考え方があると思います。

人間は集団の中で自分だけ目立つことを嫌い、逆に目立つ人を避ける傾向にあります。日本人には特にこういった特徴がみられますが、この意識が自分を出せなくさせてしまっている原因ではないでしょうか。

あまり気にしていないつもりでも、誰でも周りからの評価・評判は気になってしまうものです。自分がどう思われているのか、会社という狭い環境の中では無視もできませんし、気になるのは当然です。

何も言われないように、目立つことのないように、自然とそういった身の振り方をしてしまうのです。そして長くいればいるほどそうした自分を変えていくのは難しくなります。

会社で自分を出せないのは仕方のないことでもある

自分を出すことで必ずうまくいくわけではありません。入社したばかりの頃は緊張していることもあり、本来の自分をあまり出せずにいますよね。

慣れてくるとだんだんと素の自分が出てくるものですが、はじめは大人しくしていたおしゃべり好きの人が馴れ馴れしいと言われるようになってしまったり、次第に自分の意見を言うようになったら生意気だと言われてしまったり。長所とは見方を変えると短所にもなり得ます。受け取り手によって全く違う解釈をされることもあるのです。

そんな風に誰かが噂をされているのを見聞きすれば自分を出せなくなってしまいますし、出さない方が平和に過ごせると判断するのは当たり前です。そんな考えをよそよそしいと言ってくる人がいたとしても気にする必要はありません。

何をしても二つの意味に捉えられてしまうのですから、すべての人から良く思われようとするのは不可能に近いのです。

会社で自分を出せない人は嫌われる?

会社の人間関係というのはとても複雑ですが、同じ期間を同じように過ごしてきた同期とは友達のように打ち解けることもあるでしょう。

辛いときは励ましあいながら頑張ってきたはずです。しかしそんな会社の中で大切な存在の同期相手にも、気を使って接している自分がいるときはありませんか?

みんなで楽しく仕事終わりに飲んでいるときも、どこか本来の自分ではない状態で接してしまうことに妙な不安を感じることもあります。なぜ自分は一歩引いた考えをしてしまうのか、こう思っているのは自分だけなのか気になるけど誰にも聞けませんよね。

しかし仲がいいはずの同期相手にこう考えてしまうのも何らおかしくありません。自分を出すことで嫌われたくないから、大切な同期に嫌われてしまったら死活問題になりかねないからです。

ただひとつ注意しておきたいのは、上司や先輩よりもずっと、同期はあなたの状態を敏感に感じ取るということです。心を開いていないというのはおそらく感づかれているのでしょう。

嫌われないために本心を隠しているのだとしても、相手が同期だと距離を置かれているように勘違いされてしまう可能性もあります。

仕事とプライベートのメリハリをつける

では自分を出していながら、敵を作らないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

一番参考になるのは、お手本とする人を見つけることです。その人の周囲との関係性を観察し、人と接するときの様子を真似るのです。人付き合いが上手な先輩や、人懐こく誰からも好かれるような同僚を見て、コミュニケーションの取り方を学びましょう。小さな頃から人見知りをせず誰とでも仲良くなれるタイプの人もいますが、多くの人がコミュニケーションの取り方を研究して考え、実践しながら身につけているのです。

そしてだんだんと自分が出せるようになってきたら、今度はきちんとメリハリをつけられるように意識をします。本当はおしゃべり好きな人でも、仕事をするときはきちんと仕事モードに切り替えて集中しますよね。どんなに個性が強い人でも、しっかりとやることをやれば必ず信頼されるようになります。

自分を出すことと身勝手をはき違えない

たまに「私、性格きついから」と前置きをして、人の悪口を言う人っていますよね。あらかじめ言っておけば許されるとでも思っているのでしょうか。

自分はこういう人間ですと紹介するのは構いませんが、それを身勝手な自分を正当化させるための手段にするのはやめましょう。朝が弱いと言っておけば寝坊していいことにはなりませんし、男兄弟で育ったからと言って仕事が雑だったりすれば反感を買います。人の個性は尊重されるべきですが、大前提として会社には仕事をしにきている以上、素の自分に業務に支障のでるような問題があれば改善する努力が必要です。

本来の自分でいるというのは気持ちも楽ですが、どんなに親しい間柄であっても周りに迷惑をかけてはいけません。自分のこの部分は出してはいけないことだと、自ら気付けるかどうかが非常に大事なポイントなのです。

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