仕事のお悩み解決所

職場で自分だけに冷たい人… その原因は?どう対処すべきか

職場に、自分に対してだけ態度が冷たい人がいると、どうしてもその人のことが気になってしまい、次第に「仕事=その人と顔を合わせる=仕事に行くのが嫌になる」という悪循環に陥ることが少なくありません。

すべての人と仲良くなろうとするのは無理な話であっても、せめて、長い時間を過ごすことになる職場では、こうした人間関係で悩みたくはありませんね。

では、冷たい態度を取る人とは、どう付き合っていくべきなのでしょうか?

何処の職場にも必ずいる? 冷たい人との付き合いに悩む日々

職場というものは、その日のうちの大半を過ごす場所になるのですから、人間関係で悩むようなことにはなりたくないものです。

とは言え、何処の職場にも、必ず一人は態度が冷たい人が存在するものです。

むしろ、社員全員が仲良く、誰とでも和気藹々と過ごしている、という職場の方が少ないことは事実です。

一見仲良くやっているように見えても、AさんとBさんは絶対に会話を交わさない、Cさんは誰にでも冷たい、逆にDさんに対しては、他の誰もが冷たい態度――ということも、少なくありません。

自分がその対象にされている時は、非常に憂鬱になるものです。

何故、その人があなたにだけ冷たい態度を取るのか、考えられるのは、以下の4つの原因です。

○あなたが原因で不利益を被った

○あなたの性格が好きではないから

○あなたのことをライバルだと思っている

○好き避け

それぞれのケースで、どのように気持ちの整理をつければいいのかを見ていきましょう。

職場であなたに冷たい人 あなたが原因で迷惑したことがある?

職場であなたに対してだけ冷たい人がいた場合、まず一番最初に考えつくことと言えば”あなたが原因でその人が何らかの不利益を被ったため”です。

仕事上のミス、人間関係といった分かりやすいものから、その人だけにしか理解できないような理由も含め、何かしら迷惑を掛けられた、と感じていれば、当然態度は冷たくなるでしょう。

勿論、身に覚えがないという人もいることでしょう。

そして不可抗力――例えば、年齢・容姿など、本人にはどうしようもないことが原因だったり、単にその人の八つ当たりや本人の行いの結果だという場合も考えられますが、とにかくその人にとって、あなたは「自分に不利益を押し付けてきた人」になります。

もしも、この理由に心当たりがある時(実際に、自分の仕事上のミスで、その人に迷惑を掛けたことがある等)には、誠心誠意を込めて謝罪をするか、既に謝罪済みであったなら、今後の働きでそのミスを帳消しにしてくれる時を待つしかありません。

逆にどう考えても、自分のせいではないような時には、下手にへりくだったり、気を使いすぎる必要はありません。

その時は、あなた側が責められることがないように、今まで同様、礼儀をもって接することを心がけましょう。

あなたに対してだけ冷たい人は、単にあなたと相容れない性格かも

続いて考えられる原因は、”あなたとの相性が悪いと勝手に考えているため”です。

ショックを受けないで欲しいのですが、これは平たく言えば”あなたが好きではない”からです。

仕事の進め方、話し方、その他様々なことが要因で、あなたと仲良くするのが嫌だ、と考えているから冷たい態度を取っていると考えられます。

こうした人と仲良くするのは非常に困難なことだと言えます。

何故なら、職場という真剣かつ私情を挟むべきでない場所に、「好きか嫌いか」という理由で同僚に対して冷たい態度を取るような人は、非常に感情的で、言ってしまえば理屈が通じない人だからです。

確かに人には相性というものがあり、「自分はこういう性格の人と付き合うことは出来ない」という過去の経験から、似た性格を持った人に対して警戒心を持つことはあり得ることです。

しかし、それはプライベートな場所ですればいいことであり、様々な性格の人間が集まることが分かっている職場に持ち込むべき姿勢ではありません。

やはり、あなた側から何か仲良くなろうとアクションを起こしたり、おもねる必要はありません。

嫌われているなら礼儀はいらない、というわけでもありませんから、自分自身は大人の対応をするよう努めましょう。

冷たい態度を取るのは、ライバル視されているから?それとも…

他に考えられる原因は、”あなたのことをライバルだと認識しているため”です。

例えば営業職など、同社の人間であっても競争相手である、そんな同僚間で起こりやすいのが、このケースです。

ライバルと仲良くする必要はない、むしろ蹴落としてでも上に登りたい、そうした考えが態度に出ているため、冷たい対応をされているのですから、このケースもやはり、無理に歩み寄ることは不可能だと言えるでしょう。

そして最後の一つ”好き避け”ですが、これは「相手に対して恋愛感情を抱いているが、それを察知されたくないためにわざと冷たい態度を取っている」というもの。

冷たい人の態度が、この好き避けか、それとも他のことが原因かを見定めるのは、非常に困難です。

しかし、今まで見てきたケースのどれも思い当たらない時には、まずフランクな場――例えば飲み会などで話しかけてみましょう。

ここで、相手がやはり自分のことを全く無視したり、邪険に扱うのであれば別の理由が原因であり、反対にソワソワしたり、顔を赤らめたりしながらも、話に付き合ってくれる場合には、この好き避けの可能性があります。

好き避けだと判別でき、かつ、自分自身も仲良くなりたいと思うのであれば、普段から自分のほうから話しかけたり、笑顔で挨拶をしたりと行動に起こしてもいいかもしれません。

”職場のみんなが仲良く”は幻想! でも大人の態度を忘れずに

どんな職場においても、自分に対してだけ態度が冷たい人はいる可能性はある、そう考えたほうがいいでしょう。

これは、人間同士の相性の問題であり、どう頑張っても相容れない人は必ず存在します。

ですから、もし自分に対して冷たい態度を取る人がいても、(自分のミスが原因で嫌われている時を除き)気分は悪いでしょうが、そう気にすることはありません!

しかし、チームプレイの中でも同じような態度を取り続けていて、それが業務の遂行に悪影響が出ているような場合には、上司などに現状の報告をしておくことをお勧めします。

相手の冷たい態度によって、実際に仕事をすることが難しくなっているならば、その調整は上司がすべき仕事になるからです。

その時に「君が○○な態度をしてるのも悪いんじゃないの?」と言われないためにも、あなた自身から冷たい人に対して、何らかの報復ややり返しはしないほうがいいでしょう。

そこはあくまで私情を挟んではいけない職場です。

自分の礼儀を尽くし、悪い部分があるなら直し、相手の大人げない態度に正当性を持たせないよう、毅然とした態度を取るのが一番の対策だと言えます。

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