上司から電話が勤務時間外にかかってきてうんざりする…そんな時の対処法
数ヶ月前に今の会社に転職したのですが、私の上司は週に1度くらい勤務時間外に電話をしてきて、今日の仕事で何をしたのか、次の日に何をやろうとしているのかを聞いてきます。
最初の2回は電話に出られましたが、その後4、5回は電話に出られませんでした。私が電話に出ないと彼はメッセージを残さず、私は電話を折り返さないのですが、正直言って、電話を返したくないし、勤務時間外に仕事関連の会話をしたくありません。
私は上司に電話を折り返し、仕事関連の質問を聞くべきでしょうか?
この悩みについて体験談も交えながら解説します。
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勤務時間外に上司から電話をもらわないようにするためには
ここで問題なのは、勤務時間外に上司から電話がかかってくることです。その対処法としてまず考えられるのは、勤務時間外の電話に出る義務はありませんから、電話はしてこないでください、もし電話をもらっても一切出ませんと、上司に面と向かって言うことです。
しかしこれは強硬手段であり、多くの場合上司の怒りを買って単に状況を悪化させるだけで、何の解決にもならないでしょう。ですからこれはできるだけ避けた方が無難です。
大事なことはなぜ上司が電話をかけてくるのかを考えることです。その理由は上司があなたの仕事の進捗状況に関する報告を受けていないからです。必要な情報を上司に与えていないことが原因と言えるでしょう。
したがって答えは簡単です。退社する前に、仕事の進捗状況を上司にメールするか、または直接報告すればいいのです。
問題があなたと上司の間の信頼関係であれば、信頼が構築されるまで少なくとも当初は、少し過剰なくらい報告を入れることをお勧めします。きちんと報告を受け、あなたを信頼できるようになれば、上司は電話をする必要性を感じなくなるはずです。
時間内だろうが時間外だろうがかけてくる電話魔の上司
私の上司は、いついかなる時でも電話をかけてくるという厄介な習慣を持っていて、火曜日には午前6時、水曜日は真夜中、金曜日にはなんと午前3時に電話を受けました。そして、こっちが出るまで何度も何度もしつこく電話をしてきます!
一度など、私の部下が電話に出ないといって、私の所にえらい剣幕で電話をしてきました。私の部下は休みを取って山登りに行っており、携帯は圏外だったのですが、上司は何で電話に出ないんだと頭から湯気を立てて怒っていました。
私のオフィスの文化では、どんなことでもすべてが緊急です。ある金曜日、午後9時まで残業して、遅くなったけどプロジェクトが終わってよかったです、明日は親戚の集まりがあって、大忙しなんですと言いました。すると上司から、明日も仕事が入るかもしれないのに、何でそんな予定を入れられるんだと言われてしまいました。
祖母が亡くなったときは有休を取っているのに、ほとんど1時間ごとに電子メール、テキスト、電話を受け取りました。病院にいたり、お葬式で携帯を切っていましたが、あとで自分のことばかり優先していると怒られました。
しかし週末や休暇中に私の上司に電話をする人こそ可哀想です。仕事を続けるために承認が必要な場合でも、彼の邪魔をすると私達は怒鳴りつけられてしまいます。
度を超した時間外の電話は上司の常識のなさから
ここまで来ると、その上司はもはや完全に常軌を逸していると言わざるを得ないでしょう。不合理で、欺瞞的で、さらに愚か者と言われても仕方がありません。家族の不幸に際してそちらを優先したら小言を言われたとか、あなたが必要になる「かも」しれないので、週末に親戚の集まりを開くなと言われたとか、その仕事は総理大臣の閣僚か何かですか?
あなたは入社したときに、1日24時間、週7日、上司から電話が来ると知っていて、それを承知で入社したのでしょうか?間違いなくそんなことはないはずで、これは全く道理に合わない、とんでもない話です。
一般常識からして、こんなことはあり得ない誰もが思うでしょうが、世の中の管理職についている人達の中には、こんなことをすればどうなるかを理解すらしていない人もいるのです。それはなぜかというと、こんなことをしてはならないと誰からも教わっていないからです。
上司の振る舞いを変えるためにやってみることは
正しいアプローチを取ることで、上司に理解してもらうことは可能です。上司と話をして、人間は誰でもちゃんと休みを取る必要があることを説明します。それは自分の時間であり、本当の緊急事態が発生した場合にのみ仕事の連絡を受けてもいいのです。(その緊急事態が何かはちゃんと定義しておく必要があります)
そして会社としても、こうした社員の生活の質を大事にしないなら、長期的にはよい社員に留まってもらうことが難しくなるはずです。他に選択肢がある優秀な人なら、個人の生活を尊重してくれる、どこか別の会社に移ってしまうからです。
会社の地位の高い、影響力の大きな人の説得なら、耳を傾けてくれる上司はいるはずです。
しかし中には常識を知らなかったり、判断を誤ったというだけではなく、愚かな人間であるが故にこのように行動する人もいます。上司がそうした人間である場合、対話を試みることは出来ますが、それでどうにかなると期待することはあまりできません。
人を変えられないなら、別の道を進みましょう
もし話し合いではどうにもならないなら、彼は暴君であり、おそらくこれだけでなく、他の分野でも暴君なはずです。ですからその時は、思い切って地獄から抜け出すことを考えましょう。給料は人の人生まで買うものではないと理解し、人をひどく扱うことは成功のための長期戦略ではないことを理解している会社を探し始めましょう。
さて、どのようにしてオフィスの文化を変えることができるのかというより一般的な質問についてですが、それは可能ではありますが、本当に難しいことです。それには組織のトップにいる人、または少なくとも信頼性と影響力のある、主導的な立場にいる人が真剣に取り組まなければなりません。そしてそれでも変わる保証はありません。
上司の行動が会社の文化として染みついているものなら、それを変えようとしてもかなり不利だと言わざるを得ません。
繰り返しますが、自分の価値観に合った別の会社を探した方がいいでしょう。言うは易く行うは難しというのはその通りですが、思い切ってやってみれば、ずっと我慢してきたのが馬鹿みたいに思えるはずです。