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パワハラの仕返しをしたい、あの上司、あの同僚が憎たらしい

あなたが朝どうしても仕事に行く気がしないなら、それは仕事が嫌いだからかもしれませんし、 あるいは職場のパワハラの犠牲になっているということもあり得ます。職場では、上司であれ、同僚であれ、クライアントであれ、誰からもパワハラを受ける可能性があります。

完全に耐えがたい、扱いにくい、意地悪で、陰口をきく、他の人間全てをけなし、その人生を生き地獄にすることを生涯の使命と信じている人が、どんな職場にも1人はいます。そんな人に仕返しをしたいという誘惑は誰もが持っています。

上司や同僚からパワハラの被害にあっても、仕返しよりは話し合って解決を

職場のパワハラは多くの形態を取ります。あなたのアイデアを常に自分の手柄にしてしまう同僚や、会議であなたをやり込め、自分の仕事の失敗をあなたの責任にする人がいるでしょう。悪意のある噂の対象にされたり、会議、昼食、または仕事の後の飲み会に誘われないということもあるでしょう。

パワハラには一見無害なものから強い怒りを引き起こすものまで、非常に多くの作用をもたらすものがありますが、結局は同じことです。あなたは会社に行くのが惨めで、悲惨で恐ろしい気持ちになります。

では、このようなひどい同僚をどのように扱うべきでしょうか?そのうちに誰か別の可哀想な人に注意を向けるだろうから、無視しておけばいいのでしょうか?自分も同じことをやり返す、または上司に報告すべきでしょうか?

相手に仕返しをしたいという気持ちは分かりますが、それは大人の対応とは言えません。まずは相手と話し合うことで問題に対処しましょう。そういう同僚と話をするのは簡単ではありませんが、それができれば自分を助けるだけでなく、他にも苦しんでいる人を助けることになります。

パワハラをする人は、要するに自分自身が弱く、能力不足だと感じているのです。それがパワハラの言い訳になるわけではありませんが、プロフェッショナルな態度で彼らに接することで、あなたが状況をコントロールしていること、彼らを恐れていないこと、彼らの行動を変えたいことを示せばいいのです。

パワハラをする上司や同僚は仕返しにも値しない小さな人間

相手との話し合いには準備が必要です。まずはその人が言ったりやったことを全て記録して、話し合いに備えます。

そして落ちついて自分のペースで話が出来るタイミングを選びます。彼らが何をしたのか、なぜ彼らの行動が容認できないのかはっきり相手に告げ、相手に説明や謝罪の機会を与えてください。

どのような変化を望むのか、そして状況が変わらなければどんな結果を招くのかを説明してください。例えば、「敵対するのではなく、より生産的に一緒に仕事をすることができたら嬉しいです。この話し合いで状況が改善することを願いますが、もしこれからも会議で私をけなし続けるなら、会社に正式な苦情を申し立てるしかなくなります」という言い方をすればいいでしょう。

これでパワハラが収まるなら、こちらも前向きに反応しましょう。しかし変化がなければ、実際に会社に対して正式な申し立てをしてください。

パワハラをする人間はオズの魔法使いのウィザードのようなものです。彼らは自分のやっている不正行為が暴かれることを非常に怖がります。誰かがカーテンを引っ張って、その背後にいる自信のない小さな自分が白日の下にさらされることを一番恐れているのです。

同僚や上司のパワハラに仕返しするなら、腹をくくってください

自分が受けた仕打ちがあまりに酷く、もっとドラスティックな形で仕返しをしないと、どうしても気が済まないという場合もあるでしょう。しかし、特に相手が策略に長け、守りが堅い場合はうかつに行動を起こすべきではありません。最善の状況を見極め、戦いに備えて訓練を積む必要があります。

職場で誰かと本気で事を構えようとすれば、どんな結果をもたらすか分かりませんから、始める前にすべての影響を考え抜いてください。

会社内の他の同僚からの助けはなく、1人で相手に立ち向かうことになると覚悟してください。社内に親しい友人がいるなら、彼らはあなたに忠実でいてくれるでしょうが、彼らを当てにすることはできません。自分の立場を守るために、あなたの問題と距離を置こうとすると思ってください。

また騒ぎを起こすことで、自分が会社にいられなくなる可能性も十分考えておかなければなりません。あなたが1人で戦っているなら、経営側には問題解決の簡単な方法があります。もしそうなっても大丈夫なように次の仕事の目星をつけ、しばらくは暮らしていけるよう、ちゃんと準備をしておく必要があります。

無慈悲で策略に長けた人間を相手にしていることを決して忘れないでください。感情的で無計画な態度で行動すれば、相手の術中にはまるだけです。慎重な計画と注意深い行動を通じてゲームをコントロールする必要があります。

相手は人の精神状態をコントロールするのが得意な人間ですから、仕返しを考える前に、感情を制御することを学ばなければなりません。パワハラに対抗して戦いを挑めば、同時に相手にこちらの思考を支配する機会を提供することにもなるのです。

ユーモアでパワハラに仕返しするには

パワハラをされた相手に仕返し、報復をする場合、場合によっては自分に跳ね返ってくる可能性が高いため注意が必要です。それでも非常に強力なツールを自由に使えると思うのは満足感を与えられます。

たとえばパワハラの1つ例として、会議中に上司や同僚が突然かんしゃくを起こして、あなたに1分間暴言を浴びせたとしましょう。彼が黙ったら、静かに言います:

「遠慮しないで、本当のあなたの気持ちを話してください」
「私に対して何か怒っているみたいですね」

パワハラをしてくる相手に恥をかかせたり、社内での立場が危うくなるようなことをすると、相手は攻撃を強めてくる危険があります。パワハラに攻撃的に反応することで、あなたが悪意を持っているように見えたり、相手とのの関係が永久に崩壊する可能性があります。特にたとえ相手が降格されて当然の人間だと思っていたとしても、他の人の評判に関わる場合は、より慎重なアプローチをとる方がよいでしょう。

このタイプのユーモアは、相手がまともな、常識が通じる人間なら、かなり効果が期待できます。自分が滑稽な立場に立たされていることに気がつき、かんしゃくを起こし続ければますます自分が滑稽になるだけだと思えば、それ以上攻撃するのは控えるはずです。

しかし、相手が筋金入りのエゴイストで、傲慢な主役気取りの人間なら、あなたのユーモラスなコメントは、仕返しをする最初で最後の試みになるかもしれません。傲慢で、権力を持ち、イメージを気にする人に他人の目の前で恥をかかせると、自分の身も危なくなることがあります。

人を呪わば穴二つ、仕返しの最終兵器

この方法を取る場合、あなた自身が暗黒面に落ちることになるかもしれません。単に方法として知っておくに留めることをお勧めしますが、それはよくできた復讐劇のようにカタルシスをもたらすかもしれません。

ここでの狙いは相手を最大限辱めることです。会社でのその人の評判に永久に傷が付くかもしれませんし、プライドが高いほど、権威の失墜も大きいはずです。相手も激しく報復してくることは間違いありませんから、実際にはこのような悪質なアプローチで対抗するのは愚かと言っていいでしょう。

その方法とは、乱暴な風刺的な方法でパワハラをを模倣することです。ただしやり方が不器用だったり、相手に同情的、または忠実な人達の前ではうまく行きません。

会議で相手があなたを攻撃するまで待ち、そして答えさせてくださいと頼んで、相手のコメントに同意するふりをしながら、その論理に従って、極端で明らかに不合理な結論を導き出します。

たとばその人が他人の話を遮り、否定し、攻撃し、独り言を言って会議を支配していたら、次に自分が発言して彼が噛みついてくるのを待ちます。彼が「あなたは自分で何を言っているか分かっていない」と言ったとしましょう。このように返すのです。

「確かに仰る通りで、少なくともあなたと比べたら、私は自分の言っていることが分かっていないのだと思います。あなたの知識と知性は、私たちのような凡人など及びもつかなのですから、あなたと一緒の会議では、私達はものを考える必要も無いかもしれません。私たちの意見が必要な場合は、あなたから私達に教えて頂きましょう。何でも知っているあなたに全部教えてもらうことに感謝させてもらいます」

この時点で、彼はかんしゃくを爆発させているかもしれませんが、あなたはただ座って笑みを浮かべて、会議の他の参加者に、彼を馬鹿げた、傲慢で下らない人間と見ているのだと示してください。

そして大嫌いなパワハラ野郎に屈辱を味あわせたという感情を十分楽しんだら、辞表を準備しに行ってください。

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