適応障害を使って穏便に退職! 必要なのは診断書のみ!
「もう会社にいるのは無理だ!」身体がと心が悲鳴をあげているけれど、退職したいなんて言えない……。「退職します」と堂々と言うための切符があります。
それが診断書!
「えー! 病気じゃないのに、診断書なんてもらえない!」いいえ、もう病気にはかかっています。
「適応障害」という病気を知っていますか?
あなたが気づかずにかかってしまった病気について詳しく知り、穏便に退職しましょう。
このページの目次
適応障害って何? 診断書も書いてもらえる、退職も胸を張ってできる病気です。
適応障害という病気をご存知ですか?
知らないままかかってしまい、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。適応障害とは、うつ病の次にかかりやすい病気と言われています。それほど現代の日本の会社に浸透している病気なのですが、うつ病に比べたら、まだまだマイナーな病気です。
「適応障害って何?」
会社の風土が合わないかも、同僚のノリについていけない、上司がパワハラをしてくるような気がする……。仕事に行くのがしんどい、仕事に行くことを考えるだけで動悸がする、会社の人と話をすると頭痛がする……。その場所に「適応」ができなく、「障害」を感じたとき、「適応障害」にかかっている可能性が高いです。
「でも、うつ病に比べたら、大したことない病気なんじゃないの? 甘えのように聞こえるけれど」
そんなことはありません! 適応障害は立派な病気です。うつ病のほうがしんどい、重い、ということはありません。うつ病と同じように、しんどく、重い病気なのです。
知らない間に精神疾患にかかっていて、そのまま働いていたら、どうでしょうか? 毎日苦しいことの連続ですね。
しかし、病気にかかっているとわかったなら、どうでしょうか? 「仕事を辞めよう!」と思えるのではないでしょうか。あなたの身を守れるのはあなただけ。これから先長いのですから、あなたを苦しめた会社にさよならをしてもいいのではないでしょうか?
「退職したいけれど、そんなに簡単に退職できるものなの?」
退職できますよ! うつ病と同じように、診断書も書いてもらえる病気です。診断書をもっていけば退職もスムーズです。引き留める上司とのやりとりに苦しむ必要はありません。もう辛くて仕方ないのですから、自分を大切にして退職しましょう。
退職を決めたのなら、病院へ! 適応障害の診断書を手に入れましょう。
「こんな会社、もう辞めよう!」
そう決めたのなら、すぐに病院へ予約を入れましょう。精神科が一番いいですが、響きに抵抗があるのなら、心療内科でもいいでしょう。
電話をかけるときに、「どういうことでお困りですか?」と聞かれることが多いです。そのときは職場で悩んでいることを正直に話しましょう。悪いのはあなたではありません、会社です。病院はあなたの味方ですから、安心してお話ししてください。
予約が取れたら、病院へ行きましょう。診察室に通される前に簡単なアンケートに答える場合がありますが、こちらも電話と同じく正直に。具体的に職場の何に、誰に悩んで、どのような心身不良が出ているのかを、書いてください。
医師に正直に話しましょう。このとき、緊張して何も言えないことがあります。そのときのために、メモを持参しておくのもいいです。メモを読み上げながら、説明する。説明するのがつらいときは、メモをそのまま医師に渡してもいいでしょう。それほど辛いことが医師にも伝わります。
退職を決めていること、そのために診断書が必要であることを話しましょう。病院によりますが、だいたい二千円代〜三千円代のところが多いようです(心配であれば、予約の時点で診断書でいくらかかるのか聞いておいてもいいですね)。医師も診断書に書き慣れていますので、その場で書いてくれます。そのときに必要なのが、「何に悩んでいるのか」「その結果、どういう状態になったのか」です。その二つは医師に伝えてください。
診断書で適応障害と認められた! 退職の前にすべきこととは?
診断書は封筒に入っていますが、封をされていなければ、中身を見ても大丈夫です。封がされていれば、そのままにしておきましょう。
「診断書も手に入れたし、もう早く退職したい!」
そうですね、早く退職しましょう。そのために診断書に「おまけ」をつけることが必要です。診断書は医師が書いてくれましたが、「おまけ」はあなたが書くものです。「おまけ」とは何でしょうか? 「辞職届」のことです。
今はネット上に辞職届のテンプレートが多数あります。「辞職届 テンプレート」で検索してみましょう。プリンターがあるのなら、パソコンで作ったものを出力、なければ、手書きで大丈夫です。中身は辞職する意思があること、何年何月何日に辞めるかが書かれていれば、なんでも受理されます。重く考えないで、つくってしまいましょう。
会社に診断書と辞職届を出せば、もうおしまいです。お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね。
「診断書はもらったけれど、会社に行く勇気がない!」そんなあなたも退職できます。
診断書をもらった、退職届を書いた、そこで燃え尽きてしまったあなたへ。
大丈夫です、穏便に退職する方法はあります。会社の住所と電話番号(メールアドレスかFAX番号でも可)を知って入れば、なんとかなります。
まず、会社に電話をしましょう。電話が苦しいときは、メールかFAXでもいいです。電話では診断書をもらったこと、そして退職の意思が固まっていることを伝えましょう。そこで、むやみなやり取りが発生すると思った方は、メールかFAXにしましょう。メールは診断書と退職届をスキャンしたものを添付するといいでしょう。FAXでも同じです、診断書と退職届をFAXしましょう。
その後、診断書と退職届の原本を郵送しましょう。郵送の場合は、書留を使ったほうがいいです。書留で会社側に受理されたという証明ができます。
原本は必ず送りましょう。診断書を渡された会社側は「落ち度がある」と病院から言われているのですから、それを受け取ったが最後、あなたを会社に引き留める権利はないのです。たとえ郵送でもその効力は消えません。堂々と退職できるのです。
「適応障害」は立派な病気。胸を張って、退職しましょう。
いかがでしたか?
今まで「会社と合わないのは自分のせいだ」と諦めていたこともあったかもしれませんが、悪いのはあなたではありません。会社が悪いのです。これ以上無理に会社に行く必要はもうありません。辞める権利があなたにはあるのです。
診断書をもらいに行くのは少したいへんなことかもしれません。精神科? 心療内科? とパニックになられた方もいられるでしょう。
しかし、10人に1人がうつ病にかかると言われている時代です。精神科も心療内科もまったく恥ずかしいことはないのです。あなたが「普通だ」と思っている誰かも、もしかしたら精神科に行ったことがあるのかもしれません。そこから元気になって、今のその人があるのかもしれませんね。
あなただけではないのですから、退職することをためらわないでください。むしろ、勇気をもって、きちんと退職しましょう。そのために医師の力が必要なのであれば、借りましょう。
あなたが輝ける場所はたくさんあります。今の職場にしがみつく必要などないのです。これを機に人生を見つめ直し、真面目すぎるあなたの荷物を少し下ろしませんか? 人生まだまだ先は長いです。今の会社ではいい経験をしたと思って、次の職場でのステップアップにつなげましょう。
これだけ辛いことがあったのでですから、次の職場ではうまくいきます! 諦めないでくださいね。