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自律神経失調症で会社都合でやめる時申請する制度はこれだ!

自律神経失調症というのは、精神病の中でもよく聞く精神疾患です。

約320万人の方が何かしら精神病を患っているデータがあり、その予備軍となる方はもっとおられるでしょう。

症状はなんとなく、体が優れないが、体の中を検査しても特に異常が見られないのが、本人にはすごくつらいと訴えるのが特徴です。

症状が酷くなってしまって仕事を辞めるとき、会社都合として、あるいは自己都合で、もしくは両方でも申請できる制度をいくつか調べてご紹介します!

自律神経失調症で退職!会社都合で申請できる?労災の場合

会社や営業所などからの過度の残業をさせられて、労働中に自律神経失調症など心身症を患い、医師が労務不能と診断したなら会社都合の理由になります。

自律神経失調症は、自律神経のバランスをくずしてしまう心身症です。

症状は個人差があり、非常に様々なのと検査しても異常がみられないので、周りからわがままと思われてしまう事も多かったりします。

労災は労働災害といって、労基署に診断書などを提出し、労災の容認が得られれば、治療する場合は療養保証給付がうけられます。

労災は会社が会社都合として労基署に申請するので、働いてるのが前提で、会社都合にしておかないと容認されません。

休業するなら休業補償給付が受けられ
、これは仕事中に被った病気や怪我が原因で会社を4日以上休みがあったとき、会社に補償していただきます。

働けない病気やけがが治るまで、最大で1年6ヵ月給付がありますが、もしそれまで治癒しない場合は、申請すれば伸びることがあるといいます。

退職したときの雇用保険の申請は、この労災の給付が終わってからの支給になりますので、同時に支給されませんので気をつけてくださいね。

自律神経失調症で理由が会社都合だとどうなの?雇用保険の場合

失業保険制度は昭和22年に最初に制定され、のちに昭和49年に失業保険から雇用保険制度に代わりました。

申請できる条件は、勤務先が社会保険に加入し、社会保険料を納めていて、従業員も同じく社会保険に加入している場合に、退職時に離職票をもらうことでできます。

会社都合として自己都合でも申請できます。

会社からのパワハラなどで、自律神経失調症を患って退職勧告があり、そして退職した時、なおかつそれを会社が認めてくれる場合は会社都合になります。

すぐに就労可能ということであれば、ハローワークに離職票、あれば診断書、身分証、印鑑、証明写真2枚、通帳またはキャッシュカードをもって申請します。

会社都合として雇用保険を申請すると「特定受給者」となり、自己都合とは給付期間など異なります。

給付待機期間でいうと、会社都合なら約7日に対し、自己都合なら約3ヵ月かかります。

7日と3ヵ月では全然違います。

またこの雇用保険というのは、原則として離職した日の翌日から1年以内に申請しないと給付を受けることはできないので早めに申請してください。

自律神経失調症で会社都合で辞めるときは傷病手当金も考えておく

自律神経失調症で仕事ができなくなったことで、会社都合としても休職を余儀なくされた時、社会保険に入っているならば傷病手当金の給付を申請できます。

休職すると、収入が減ってしまうため、雇用保険から傷病手当金が給与のかわりに支給されます。

最長1年6ヶ月も期間があり、支給額は申請した本人の標準報酬の100の60位の額になります。

職場と話し合い、自律神経失調症など病気が元となり会社都合となって退職した場合も、ハローワークで失業手当を申請したあと、病気やけがをしてしまい、15日以上就職活動ができなくなったとき傷病手当金の給付を申請します。

その時は、失業手当の給付は止まり、傷病手当金に変わりますが、失業手当の補償はまた再開できます。

また休業中に傷病手当金の支給をもらいながら療養し、もし退職しても治らなければ1年6ヶ月支給してもらえますし、この期間を終えてから失業手当を申請することもできます。

自律神経失調症などの精神疾患の方のための自立支援医療制度

自律神経失調症や鬱などの精神疾患の方は、毎月通院して、薬をもらわないといけないですよね。

毎月1回の病院代が結構かかりますので、それらの診療費、薬代を対象にした医療制度 、自立支援医療制度です。

てんかん、統合失調症などの精神疾患をお持ちで、通院による治療の必要があり、なおかつ、健康保険に加入している方が申請できます。

入院費、保険適用外のカウンセリング、などは対象外のものもありますので気をつけてくださいね。

自己負担額が、普通に3割負担の方は、この制度に限り1割になりますが、世帯所得によって変わりますので、申請するときに確認してください。

申請するには申請書と、通院している病院の医師の診断書、世帯所得がわかる書類、健康保険証の写し、あと必要なものはないか役所に聞いて、それらを市町村の担当の課に提出します。

かかりつけ医師に相談し、適用なら早く申請してみましょう。

辞める時の注意点!知ると知らないでは大違い!

精神疾患は、年々増え続け現代病になっています。

パワハラなど受けて退職しても、会社都合にしてくれないことがあると聞いたことがあります。

私も、1度だけ自己都合で失業手当を申請したことがあったのを思い出しました。

自己都合という理由で辞めたのですが、仕事中に膝が脱臼してすぐ病院に行きました。しばらくは一ヶ月ほど仕事してましたが、立ち仕事だったため、段々辛くなり仕事を辞めました。

調べると、自己都合でも、診断書をハローワークに提出すると、会社都合になる場合があるのを見て正直ビックリしました。

自己都合だったから支給開始まで3ヶ月待ちましたし、傷病手当も申請してなかったから、もしかしたら申請できたかもしれないと思うとガックシです。

私のようにしまった!ってことにならないように、会社都合でも自己都合でもしっかり調べ、必要になったときのために知っておいてください。

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