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年上の部下に敬語を使うべき?ややこしい社会の上下関係

中途採用を積極的に行っている会社は、他の職場で経験を積んできた人たちがやってくるので、必ずしも新人=若いというわけではありません。

例えば大学を卒業して5年働いていた人の元に、部下として他社から10年働いていた人がやってきたりするわけです。何度も経験すれば慣れますが、はじめは年上の部下に対する接し方に悩む人も多いはず。

そもそも敬語を使うべきなのか?というところから考えてしまいますよね。

部下といえど、年上には敬語を使うべき?

いきなり受け持つことになった年上の部下、誰だってこの状況には多少戸惑います。学校では先輩が第一、そんな環境で育ってきた人も多いでしょう。しかし社会に出れば、これはなんら珍しいことではありません。

大学で何年も留年して入ってきた新卒でない限り、年上の部下というのは他のフィールドで経験を積んできた人たちです。もしかすると、その経験値や個人の持つスキルではあなたよりも上かもしれません。しかしあなたがその人の上司と任命されたということは、会社から「あなたが面倒を見てあげてください」と任された形になります。どんなにすごい人だったとしても、この会社ではあなたのほうが先輩なのです。まずはそれを忘れないようにしましょう。

部下に敬語を使わない上司も多いですが、年上であれば無理にタメ口にする必要もありません。ある程度近ければタメ口でも違和感ないでしょうし、結構離れている場合は敬語で話す人がほとんどです。

年上でも部下は部下、敬語の使い分けをしてみる

だんだんと慣れてくると、そのうち砕けた敬語になってくるでしょう。しかし実際の会話で使っているような言葉を、そのまま文章として書いてみるとあまり言葉遣いではありませんよね。

普段タメ口で話しているような関係でも、社内メールをはじめとした文字のやりとりをするときは、きちんとしたビジネス文章と敬語を使った方がいいでしょう。目の前にいるときに「次○○やっておいてね」と声をかけるのは普通かもしれませんが、メールで同じ文章を打つ人はあまりいません。一対一だけでなく、その文章を転送して使用する場合のことも考え、会話とメールの区別をつけるように習慣づけてみてください。

あなたが上司ではありますが、ろくに言葉の使い分けもできないやつだと見下されてしまっては仕事もやりづらくなります。年上の部下ができたことをチャンスだと捉え、今一度ビジネスマナーを見直してみてはいかがでしょうか。

年上の部下から敬語を使われないことも

年上の部下とどう接していけばいいのか、そんな悩みの一つに相手から敬語を使われないということも考えられます。部下であれば当然上司には敬語を使いますよね。しかし、年下だということで最初からタメ口でくる部下も現にいます。確かに年上である分、自分よりも能力が高いかもしれません。相手からすればそうした言動は無意識なのかもしれませんが、意識してないからこそたちが悪いとも言えます。

もう一度いいますが、ここではあなたの方が先輩で立場が上なのです。「なめられている・・・」とひるんでしまってはこの先上司と部下という立場が逆転してしまいます。偉そうにしろというわけではありませんが、しっかりと自信をもって指導していかないとあなたが上司として見られることはないでしょう。

これははじめが肝心です。しっかりと今のうちから自分が上司だという自覚を持つようにしておきましょう。

いきなりのタメ口は危険!初対面のマナー

はじめて自分に部下ができるときは、誰だって期待と不安が入り混じります。どんな先輩になりたいか、どうしたらいい上司だと思ってもらえるだろうか、自分の憧れている先輩たちをイメージしながらいろいろと考えるかと思いますが、ここで一つ注意をしておきたいのが「自分のほうが上」と主張しすぎないことです。

あなたの方が立場上強いのは相手もわかっています。しかしなめられたくない、という思いから威圧的な発言をしたり、いきなりタメ口でスタートしてしまうのは好ましくありません。まず年齢を関係なしに、初対面の人からタメ口を使われていい気はしないと思いませんか?常識のない人だと思われても仕方ありません。

どんなに仕事ができても常識のない人は尊敬に値しませんし、年下だからということではなく、最初の印象が悪いと今後うまくいかなくなってしまうというケースも十分に考えられるのです。

年下の上司として、信頼関係を築いていくために

難しく思えるような関係ですが、これから先何年も一緒に仕事をしていくとなると“信頼”は必須です。そのためにお互いを尊重しあいながら接していくことが大切です。どちらか一方が自己中心的な考えを持っていては成立しません。部下に正直な気持ちでいてほしければ、あなたもまっすぐに向き合わなければ答えてはくれません。

中途採用で入社をしてくると「以前の会社ではこうだった」「ここの○○はおかしい」と今と昔を比べるような発言をする人が多いですが、それもその人にとっては大切な経験の一つですから、意見が食い違っても頭ごなしに否定するようなことはしないようにしましょう。個々が持っているものをさらに高めて成長していくために、違いや個性は認め合うべきです。

あなたが部下に教えていくことがある一方で、部下からあなたが教わる部分もあるんだということを忘れないでください。

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