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職場の虐めはどこでもあるものですが、その被害は甚大です

2017.5.15

職場で無視や仲間はずれを武器にする人に虐められると、しまいには自分の正気を疑うようになってしまうこともあります。

そうしたことをする人達は、自分がそうしていることを滅多に認めないからです。

どこでもあることですが、同時に結果は深刻です。

そうした状況はなんとかしなければなりません。

職場で虐められた人は、欠勤や生産性の低下につながる感情的な落ち込みに苦しみ、ストレスの増加はうつ病やその他の健康問題につながります。

どこでもある職場の虐め、その形態とは

社会的または対人的拒絶は、個人が意図的に対人関係または同僚関係から除外されることを言います。人は、個人から、またはグループ全体から拒否されることがあります。さらに、拒絶には積極的な虐待行為を伴う明白なものもあれば、受動的なものもあります。

職場の虐めは、身体的な脅威を及ぼすような形態を取ることはまれです。ほとんどは受動的な攻撃行動の形を取ります。誰かが受動的な攻撃行動をとるとき、その人は他の人が見つけたり証明するのが困難なやり方で攻撃します。無視したり、避けたり、恥をかかせるなどが典型的な受動的攻撃行動です。

あなたが無視された時のことを考えてみましょう。どう感じたかを考えてみてください。傷つく、悲しい、困惑する、ストレスを感じる…あなたは、「私が何か悪いことをした?」「どうして私は無視されるの?」と思ったことでしょう。勇気を振り絞ってあなたを無視している人に「なぜこんなことをするの?」と聞いても、相手からは「そんなわけがないでしょう」と上品な答えが返って来るだけです。自分自身に対する疑惑が高まるばかりで答えは得られません。

今、無視されて、放置されて、脇に押しやられることを考えて下さい。…毎日…毎日…この繰り返しの無視は、知られている最悪の種類の虐めの一つです。

どこでもある職場の虐め、あなたはどんな目に遭うのか

人に見過ごされるのは苦痛です。誰でもそう感じたことがあるでしょう。いつまでも無視されるとしたら恐ろしいことです。相手があなたにとって重要なほど、または相手に対する期待が大きいほど、無視されて経験する痛みも大きくなります。

ずっと無視を続けるのは、虐めの戦術であり、相手は優位に立つために標的に対して「軽い無視」をしているのです。しかし覚えておいてください、こうした「軽い無視」が何度も何度も繰り返されると、その標的を隔離する継続的な影響により、軽い無視から意図的で徹底的な無視に発展していきます。

無視されると感情的に辛いだけではなく、仕事にも支障が出てきます。たとえば、会議中に発言しても、あなたの声が聞こえているのに聞こえないふりをされます。あなたが部屋に入ってくると話をやめたり、あなたがいないかのように続けることもあります。電話は折り返してくれません。会議であなたと目を合わせることはしませんが、他の全員とは目を合わせます。

みんながいるところに歩み寄り、他の人とは握手をしますが、あなたの前は素通りし、他の人と同じように挨拶しません。 会議の時など、最初に他の人達と雑談し、質問し、冗談をとばします。その後は唇を閉じ、フォーマルでプロフェッショナルな態度を取ります。しかし他に人に見せた気さくな態度をあなたに示すことはありません。 公式非公式のメールグループからあなたを除外し、情報共有をしません。

どこでもある職場の虐め、虐めの達人が存在します

チームに最後に選ばれる、または誕生日パーティーに招待されないことは、ほとんどの人が幼少時に経験した思い出です。こうしたことを大人として経験した場合も、その辛さに変わりはありません。悪意を持つ人は、多くの場合、虐めの標的を意思決定、会話、仕事関連の社交イベントから除外します。

休暇スケジュールについて知る最後の人になったことがありますか?または仕事をしていて、同僚達が集まって何かについて議論しているのに気がついたけれど、意見を求められなかった、またはそもそも集まりに呼ばれてもいなかったとことはありますか?

まだまだあります。虐める側がどうやって、さらに標的を孤立させるか。虐めの達人は非常に社交的で、他の人のあなたへの注目を、あなたから自分に向けさせ、あなたを悪者にします。こんなことはありませんでしたか?

職場のあなたの友人に、あなたを虐める人が話しかけ、冗談を言って仲間になろうとしますが、あなたは蚊帳の外です。あなたを虐める人は仕事中も軽口を叩けるような環境を作りますが、そこにあなたは不在です。虐める人は、アイデア、ジョーク、付き合いの時間を、あなた以外の人全員と共有します。イベントがあると、あなた以外は全員招待されます。

他の人はみんなあなたは用事があるのだと思っていますが、あなたはそうではないと知っています。虐める人は、このグループにあなたについての偽の悪意ある当てこすりを広げ始め、さらにあなたを孤立させます。あなたを知らない人たちまで、あなたについて言われていることを信じ始めます。「集団思考」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。この新しい人達は、彼らが耳にし、本当だと信じることに基づいて、他人にあなたの話をし始めます。

職場の虐めに立ち向かうための心得

こうした虐めに立ち向かうために、まずは現実を受け入れます。必ずしも行為を受け入れるということではありません。抵抗すればするほど、感じる痛みや怒りは大きくなります。自分がどれだけ善人であろうと無視されるのだという事実を受け入れれば、気が楽になります。たとえそれに賛成できなくても、受け入れるのが第一歩です。

次に感情的にならずに、「部屋中の象を指摘する」ことです。「あなたのやっていることは虐めです」とはっきり指摘することが、問題の解決に役立ちます。虐められた時は冷静さを保ちながらそうした行為に立ち向かって下さい。向こうは言い訳し、否定してくるはずです。それでも虐める側はその行動を面と向かって指摘されると、しばしば非常に不快になります。

あなたは一人ではないことを知ってください。これは、同じく苦しんでいる他の人の1000人とつながっていると感じる助けになります。そして自分が悪いから孤立しているのではないと分かります。問題は虐める方にあるのです。人を虐める人間が他者に抱くすべての否定的な気持ちは、実際は彼らが自分自身に抱いている否定的な感情の反映です。なにが虐めを促すのでしょうか?嫉妬に根ざした、他者を支配する必要性。あなたではなく虐める方の問題です。

職場で受動的攻撃を受けてる場合、それを証明するのは難しいことです。しかし、不可能ではありません。同僚に仲間はずれにされたり無視された時は、それを記録に取っておきましょう。特に直接仕事に支障が出る時は必ず記録します。1つのことで虐めを証明することは困難です。むしろ、「虐めのプロセス」をあぶり出す必要があるのです。パターンがあることを確認したら、記録したものを持って上司にかけあいましょう。

虐めがなぜ人にこれほどの苦痛を与えるのかについて

なぜこれはとても苦痛なのか?人間の社会的性質とグループに受け入れられるという基本的な必要性のために、人は拒絶されると感情的に苦痛を感じます。愛と帰属の必要性が人間の基本的な動機であると言われます。すべての人間は心理的に健康であるためには、愛情を与え、受けることができる必要があります。

心理学者は、他者との簡単な接触や社会的交流では、この必要性を満たすには不十分だと考えています。代わりに、人は思いやりのある、敬意のこもった対人関係を形成し維持する、強い動機を持っています。人はそうした関係の中で、安定した関係、満足のいく交流の両方を必要としています。

これら2つが、他の人にはあるのに、自分だけには欠けているという場合、ほとんどの人は孤独や不幸を感じ始めます。ですから、拒絶は大きな脅威なのです。実際、人間の不安の大部分は、社会から排除されることへの懸念を反映しているようです。

拒絶の経験は、孤独感、自尊心の低下、攻撃性、うつ病など、多くの有害な心理的影響をもたらす可能性があります。また、不安感や将来の拒絶に対する感受性が高まる可能性もあります。

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