仕事のお悩み解決所

どう思う?思われる?産休育休を取ったのに復帰せずに辞めること

2017.5.29

働く女性が一般的になった現代ですが、その女性が働きやすい社会にすべく、様々な制度が生まれています。

その最たるものが産休育休といった、妊娠・出産・子育てと仕事を両立させるための制度です。

が、現在、この産休育休を取るだけとって、復帰せずに辞める女性をめぐり、様々な問題が噴出しています。

他人事だと思いますか?いいえ、これは、社会全体で考えていかなければならない問題です。

出産を控えた女性の権利の産休育休 復帰せず辞めたらどうなる?

働きながら出産・子育てをするワーキングマザーが増えた現在、産休育休制度は、こうした女性にとって大変ありがたい制度――の筈です。

何故なら、産休育休を取得した社員の席を、会社は常に開けて待っており、育児を理由にそれまでの仕事を奪うことはしてはいけない、という但し書きまでついているからです。

ただ…こうしたワーキングマザーにとってはありがたい制度ですが、そのフォローに当たる会社、そして一緒に働いている同僚にとっては、多大な負担がかかる可能性が高いことを、女性は知っておかなければなりません。

これは、間違っても「産休育休は取るべきではない」という意味では、決してありません。

むしろ、ワーキングマザーが働きやすい環境は、もっと整えていかなければなりません。

しかし、自分に与えられた当然の権利だからと、周囲に対して何も思わない・感じないでいることは別です。

そうした自分勝手な考え方をする女性が、働く女性の立場を揺るがせてしまっている現状が、たしかにあるのです。

産休育休はそもそも復帰することが前提 復帰せず辞めると…?

先に述べた通り、企業は、労働者が産休育休を取得した場合、復帰することを前提に、その席、仕事を確保しておかなければならない義務を持っています。

つまり、その女性がいつ復帰しても、以前と同じ条件で働ける状態を維持し、戻ってきても仕事がない!という状況を作ってしまってはいけないのです。

では、産休育休中の女性社員の穴を、誰が埋めるのかというと、大抵の場合は、周囲の同僚です。

職種によっては、パート・アルバイト・派遣、契約社員を期間限定で雇うこともあります。

しかし社員数が限られているような一般企業では、新たに人を雇うより、その期間だけだからと、他の社員に仕事を割り振り、その期間を乗り切ろうとするケースの方が一般的です。

何故なら、社員側はあまり意識はしませんが、新たに一人雇い入れるにも、その賃金のみならず、教育にも負担がかかるからです。

ですから、元々新たな人員を必要としていた場合以外、その女性社員が受け持つはずだった仕事は、同じ部署・チームの同僚に割り振られることになります。

そうして必死に、守ったはずの席に、一度も復帰せずに退職する――

もし、自分がその守る側の立場になった時、あなたはどう思いますか?

産休育休を取って復帰せず辞めることが生む、社会の風潮とは

誰も、この現状に対して、声を大にして表立って異論を口にしません。というより、”出来ない”のです。

何故なら、この休暇は単なる休みではなく、赤ちゃんを産み、育むという大きな、そして新しい命の誕生という、おめでたいことだからです。

そのおめでたいことに水をさしたくない。そして法律で決まっていることだから、文句の言いようもない。

だから口に出さないだけです。

それに、下手にこのことについて口にすると、昨今問題になっているマタハラ(マタニティハラスメント)だと言われてしまうため、口に出せないだけで、内心は迷惑に思っている人がいるのが、厳しいですが現在の風潮です。

「じゃあ、産休育休を取らずに辞めろっていうの?」と思うかもしれませんが、勿論そうではありません。

再三繰り返しになりますが、産休育休後に復職するための制度を、正しく使うのであれば、なんの問題もありません。

問題なのは、「本当は仕事に復帰せずに辞めるつもりなのに、社員として得られる利益を最大限得るために在籍し続ける」女性がいる、という点なのです。

身勝手な女性が、働きたい女性の場所を奪っているという現状

残念ながら、現在ネット上にも、賢い節約術、と称して「育休は最大限取ってから会社を辞めよう」ということを薦める論調があります。

しかし、こうした自分の利益だけを上手に活かそう、他の人などどうでもいい、そう考え、これを実践する人がいるために、本当は出産後に復帰したい女性までもが、復帰しにくい状況を作り出しています。

「別に違法なことをしているわけじゃない」と、思うでしょう。

「誰もがやっていること。やらない人が損をしているだけ」、「文句を言われたら、それはマタハラだと言えばいいだけ」そう思うかもしれません。

ですが、そんな女性が増えてしまうと、どういうことになるのか、考えたことはあるでしょうか?

企業は最初から、女性社員を採ろうとする意欲をなくしますし、現在、一線で働けるだけになった女性の社会的地位も低くなり、結婚をした、というだけでそれとなく異動を命じられたりと、どんどん、女性が社会に出るのが難しくなることは、想像にかたくありません。

産休育休後どうしても復帰できない時には、どうすべきか

子供を預ける場所がない、子供が病気がちで復職するほうが迷惑をかける、出産で体を壊して復帰が難しくなった。

そうした、どうしようもない理由があり、復帰せずに辞める人もいますが、これは致し方ないことですし、誰にも責めることは出来ません。

そんな場合は、引き継ぎや次の人員の補給のためにも、復職がムリだとわかった時点で、早急にその旨を伝えることも、重要な点です。

そして、せめて、最低限の礼儀をもって、それまで自分の復帰を待ち望んでいてくれた会社、そして同僚にお礼と謝罪をするのが真っ当な社会人だと言えます。

相手も人間ですから、納得できる理由と心からの謝罪を受ければ、不満は感じるかもしれませんが、理解を示してくれるものです。

そうすれば、少なくともあなたが原因で、社内で産休育休を取ろうとする女性に対しての見方が変わることもありません。

本当に仕事に復帰したい女性、生活のために働かざるを得ないのに、働く場所も機会も奪われる女性。

自分の身勝手な行動が、そうした女性を生み出す原因になることを、今一度考えなければなりません。

 - 退職・休職に関するお悩み