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同僚が上司に告げ口、そんな時に取るべき行動とは

上司から呼び出されて自分の犯したミスについて注意を受けた時、同僚が上司に告げ口をしたことでミスがばれてしまったと分かったら、ものすごく嫌な気分になります。

もちろんミスをしたのは誰のせいでもなく、悪いのは自分で、その責任は取るつもりでいても、上司に告げ口されたことはどうしても引っかかるものがあります。

同僚が上司に告げ口、でもそれは必要な報告かも

まず覚えておくべきことは、単なるつまらない告げ口と、一般的に言う内部告発には大きな違いがあることです。内部告発とは、会社の違法行為、危険行為、または非倫理的な行為や慣行を暴露することです。従業員は、セクハラ、横領、暴力行為などの深刻な問題が起きたら、上司や人事部に報告するべきですし、会社が何の措置も取らないなら、適切な行政機関への申し立ても考えるべきです。

また仕事上のことで本当に組織の仕事に影響することなら、上司の注意を向けさせるのは告げ口ではありません。

問題が悪化する前に周りがあなたにミスを注意してくれるなら、一般的にはそちらの方がいいでしょうし、そうしてくれないのはかえって迷惑です。しかし、過去にも間違いを指摘したのに、あなたが間違いを繰り返し、それがパターンになっている場合や、犯したミスが大きく上司に知らせないわけにはいかないという場合もあります。

同僚には上司に告げ口する前に直接言って欲しいと頼みましょう

実際に何かの間違いを犯し、それが上司に報告されるべき性質の間違いなら、その次に何をすべきかといえば、告げ口されたという事実を恨むのではなく、これ以上こうしたミスを重ねないようにすることです。

とはいえ、同僚に対して、「ねえ、僕が間違ったときは、僕に教えてくれるかな?今度、そういうことに気がついたら、僕に直接注意してくれればちゃんと直すよ」と言ってもいいでしょう。

しかし誠実で親切な言い方でなければならず、間違っても「上司に告げ口するなよ」と聞こえるような言い方をしてはなりません。もし上手にそうした言い方をすることが出来ないなら、何も言わない方がましです。そうでないと同僚が上司に報告したことをなじることになり、状況を悪化させる危険を冒すことになります。

そして上司に対しては、こうしたことは言わないでください。そうしないと、会社の仕事がうまく行くことよりも、自分が告げ口されないことの方を優先していると上司から見られることになるでしょう。上司の優先課題は仕事をうまくこなすことですし、それはあなたも同じはずです。

上司に告げ口をする同僚は職場の問題児です

ほとんどの人が小学校で学ぶ最初のレッスンの1つは、「誰も告げ口屋は好きじゃない」ということです。しかし、中にはそうしたレッスンを学ばないまま大人になり、社会人になり、同僚や上司に迷惑をかける人もいます。

会社が成功するには人と人の間の信頼関係が非常に重要な要素ですが、その雰囲気を壊すには問題児が1人いれば十分です。ギシギシした雰囲気の職場はいずれ自然に生産性が低下していき、また、従業員の士気や友情にも告げ口は悪影響を与えます。

背中から人を刺す可能性のある人と友達になりたい人はいるでしょうか?全体的に機能不全の職場を作り出すことに加えて、告げ口は従業員の離職率を高めることにもつながり、新しい人材を募集するのに費やす時間と経費を浪費することになります。

同僚が最後のドーナツを取る、10分遅れてくる、時々ネクタイをつけるのを忘れるなど、ほんの些細なことにいつも不平を言う人は、単純に人間が小さいだけであって、会社に悪影響を与える存在です。

そうした職場を分裂させてしまいかねない人を賢く見分け、ちゃんと対策を取ることが職場の雰囲気をよくし、ひいては会社の業績向上にもつながってきます。

告げ口屋の特徴を理解してそれが誰か突き止めます

窓際に追いやられている社員は自然な反応として怒りと憤りを抱えており、中には同僚に八つ当たりする人もいます。そうした状況から脱する手段として、上司に告げ口をして取り入ろうとする人がいます。

同期に比べて昇進が遅れてしまったり、何年もつまらない仕事に就かされていた人は、恐らくうっ積した憤りを抱え、もっといい仕事をさせてもらってきた他の社員に嫉妬しているでしょう。

そのような社員は、他の社員を引きずり下ろし、自分こそがその仕事にふさわしいのだと証明するために、告げ口をすることがあります。しかし、ほとんどの管理職も不満を漏らす人間を嫌っているので、出世の階段を登るためには、告げ口は決してうまくいかない戦略です。

オフィスでは、おべっかは告げ口と同じくらい嫌われていますが、この2つの人格上の欠陥は1人の人間の中に同居する傾向があります。そのような社員は、上司または役員と話をする機会があると、他の従業員の悪事を指摘して、自分をよりよく見せようとします。

ほとんどの忙しい上級管理職は、幼稚な苦情を聞くほど暇ではありませんが、それで問題の社員が努力をしなくなるというわけではありません。

仕事に追われて忙しく働く社員は、プロジェクトの厳しい締め切りに追われ、早朝出勤や残業をしています。こうした長い労働時間は、それだけ告げ口屋に他の人たちの行動を監視するチャンスを与えます。だからいつもオフィスで人の行動を見張っているように見える人は、もしかすると告げ口屋かもしれません。

告げ口屋に職場を荒らされないために

心の曲がった同僚に、あなたに対して使える攻撃材料を与えないでください。告げ口屋と疑われる人も含めて、全ての同僚にプロらしく礼儀正しく接しますが、あなたの個人的な生活や取り組んでいるプロジェクトの詳細についてはあまり明らかにしないでください。

もし誰かがあなたを蹴落としてやろうと心を決めたら、たとえいかに些細なことでも、あなたが自発的に提供した情報を思いもよらない形で利用します。

あなたがいつも仕事の成績で高い評価を受け、会社に自分の価値を証明してきたなら、上司は同僚の些細な苦情を一蹴し、不平を言うのはやめて仕事に戻れと一喝してくれるでしょう。

逆に、あなたの仕事の成績が急降下した時、または大きなプロジェクトでへまをした時は、あなたに対する批判は、ラクダの背を折る最後のわらになる可能性があります。

職場に分裂をもたらす社員は注目を集めることで成功しますから、怪しい密告者に怒って対応すると、相手を勝たせることになります。さらに重要なのは、むきになって告発に反応すれば、多くの同僚に、あなたが有罪である、または言われて当然のことをしたと信じさせることになることです。

よほど本格的な恨みを抱いていない限り、他人のパソコンにログインして電子メールやその他の個人的な文書を盗もうする人間はいませんが、それでも、もしおかしな事が起きたら、パソコンを破れないパスワードで保護することが賢明です。

また、Webブラウザの履歴をクリアする習慣をつけてもいいでしょう。野球やサッカーの試合結果を仕事中にチェックしていたことを、トラブルメーカーに広めてほしくはないでしょう。

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