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会社の部下の葬式の時に知っておきたいマナー

会社の部下の身内が亡くなった時の葬式では、同じ会社で働く者として参列することが一般的です。

しかし仕事が休めず告別式とお通夜の両方に出ることもできないこともありますし、関係性によっても対応が変わってくることもあります。

冠婚葬祭では一般常識だと思っていることが、時には非常識だと思われることもあるので、会社の部下の葬式なら慎重に考えて対応したいものです。

そこで会社の部下の葬式の時に知っておきたいマナーについて紹介します。


会社の部下との等親によって葬式の対応が変わってくる

会社で部下の葬式がある時は、部下と何等親離れているかによっても対応が違ってきます。

部下の両親や兄弟ならば一親等なので、できるだけ告別式やお通夜にも出た方がいいでしょう。

しかし部下の祖父母や親戚の葬式となると、全ての葬式に参列することは難しくなります。

1人の部下に対して4人の祖父母がいるので、親戚まで合わせるとかなりの人数となってしまいます。

この人葬式には参列したのに、違う人の時は来てもらえなかったなどということにもなりかねません。

二親等以上離れている場合には、香典だけを部下に渡してお悔やみを言うか、お通夜か告別式のどちらかだけに出るくらいでも失礼に当たりません。

部下とは仕事でも長い付き合いとなりますし、特に身近で仕事をする相手なので、失礼の無いようにすることは大切です。

上司が常識のない人だと信頼できないので、葬式の時は人によって態度を変えずに、常識ある行動を心掛けましょう。

部下の葬式は会社を代表して部署からお手伝いを出す

部下の葬式がある時は、会社としても葬式の手伝いを何名か出す気遣いしたいところです。

亡くなった方と部下との関係性にもよりますが、部下との関係性が近い人が亡くなった時には、会社から1人でもお手伝いができる人材を出してもらうと助かります。

お通夜に来てもらった人に名前を記帳してもらうのは、親戚では心の傷が癒えていないので辛いものです。

関係者がお手伝いという形でやってもらうと、親戚一同非常に助かります。

部下の会社の人が積極的にお手伝いをしてくれるのであれば、部下としても良い会社で働けたことを感謝するでしょう。

冠婚葬祭はいつ起こるか分からないものですが、特に葬式は突然のことなので心の準備もできないことが多いです。

部下との関係性が近い人が亡くなった時ほど、会社の同僚が助けてくれると心強く感じるものなので、できるだけ会社からお手伝いができる人を出しましょう。

部下の葬式では会社のどの範囲までが香典を出すのか注意する

部下の葬式の時に大切なことと言えば、香典を誰がいくら出すかで悩むことがあります。

会社としても部下が葬式に出るのであれば会社を休ませますが、ただそれだけという訳にはいきません。

特に近親者が亡くなった時には心の傷も深いので、気遣いをしてあげることが大切です。

また周囲の人も関係ないというのではなく、同僚の身内が亡くなったのであれば香典を包むのは常識となっています。

ただ同僚と言っても部署が大きいとあまり接点を持たない人もいるので、どの程度の付き合いの人まで香典を渡せばいいか悩んでしまいます。

そこで上司として部署全体から一人ずつ少ない金額で構わないので徴収し、部署一同として部下に香典を渡しましょう。

そうそれば部署内で渡した渡さないなどのトラブルを避けることもできますし、全員が渡したことで後ろめたい気持ちになることもありません。

告別式とお通夜は関係性や仕事の状況によって対応する

会社の部下の葬式に出る時は、告別式とお通夜のどちらに出ればいいか悩んでしまいます。

部下との関係が長くお世話になっているのであれば、両方に出席するのが望ましいですが、仕事との兼ね合いもあるので難しい場合もあります。

一般的には仕事が終わってからお通夜に出るだけでも失礼に当たらないとされています。

場所が近ければお通夜に出ることもできるのですが、場所が遠かったり仕事の関係で行けない場合は、せめてお香典だけでも部下に渡すようにしましょう。

会社では上司と部下との関係ですがあまり接点がなくても、一般常識を上司が欠いてはいけません。

上司の方が冠婚葬祭はを経験している回数が多いので、常識をわきまえて指示や行動をすることが大切になります。

もしも仕事で忙しく葬式に出られなければ、葬式やお通夜に出席したいという気落ちを伝えることも大切です。

部下が葬式ならば仕事は気にしないように伝えよう

会社の部署が大きいほど部下がたくさんいますが、葬式で休む部下がいれば気兼ねなく葬式に出られるように送り出してあげましょう。

普段仕事に追われているので、葬式と言えども仕事が気になっている人もいるはずです。

そんな時は葬式だから当たり前のように休ませるだけではなく、仕事のことは気にしないでと伝えてあげることで、安心して会社を休むことができます。

仕事が忙しい時に葬式とは言え休むのが心苦しいと思っている部下に、気持ちを察して言葉を掛けてあげるのも上司の役割にひとつです。

ここまで書いてきましたが、葬式で会社を休む部下がいる時は、部下の気持ちを察するのと同時に仕事に支障が無いように指示を出すのも上司の役割です。

当然の葬式の連絡で動揺しているので、仕事の段取りも忘れてしまっている可能性もあるので、上司がしっかりとフォローしてあげましょう。

最後まで読んでくれた方も部下が葬式の時には気兼ねなく休めるように、部署内全員でカバーして対処できることを願っています。

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