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会社の健康診断で問診票の内容が会社に伝わる事が心配な場合

会社の健康診断で問診票には、結構個人的な嗜好や服薬している薬、普段の生活状況などを記載しますよね。もちろん医者としては、そういう生活習慣や、服用している薬から健康状態について情報を得るために必要な事なのです。

しかし、それが会社に伝わるかもしれないとなると、心配で正直に書けないと思っていませんか?この記事が少しでもその不安の払拭に役立てば幸いです。


会社の健康診断の問診内容は、会社に伝わるのか?

会社の健康診断は会社には受診させる義務が、労働者には受診する義務があるのです。これは法律で決められています。

さて、問題は問診票に記載した内容です。

喫煙習慣が飲酒の習慣、飲酒や喫煙量、服薬している薬や体の不調や問題点など記載する欄があります。

例えば、会社に精神科や心療内科で処方されている薬の事知られたくないと事ありますよね。禁煙を取り組んでいる会社では、喫煙習慣がバレれば、もしかしたら会社から注意されるかもしれない。もちろんこれは一例ですが、色んな理由で会社に問診内容が知られる事を恐れる人はいると思います。

安心してください。

健康情報や問診内容は基本的に会社に伝わる事はありません。それは会社から問い合わせがあってとしてもです。

健康情報というのは、精神面も含めて非常に機微な個人情報ですから、かなり厳重に保護されています。

健康診断の問診内容が絶対に会社に伝わらない理由

医師には患者の情報の守秘義務があります。これは刑法で定められていて、違反をすれば、罰則規定があります。保健師は保健師助産師看護師法で、健康診断の事務担当者は労働安全基準法にて、守秘義務が定められています。

また法律の規定がない役割の人が、健康診断に関わったとしても、個人情報を漏らせば、民法709条に基づいて、損害賠償を追及される可能性があります。

これだけリスクを冒して、わざわざ個人情報を会社が仮に求めたとしても、伝える人がいるでしょうか?

全く可能性はないとは確かに言い切れませんが、通常はまず考えにくい状況です。

だから、問診票には正直に今の自分の状況を記載して大丈夫です。仮に記載した内容が、万が一にも漏れて、それが会社での自分への取り扱いに変化をもたらしたとしたら、それはもう訴えるレベルの話となります。

健康診断の問診内容だけでなくストレスチェックの結果も同様

2014年に労働安全衛生法が改正されて、50人以上の従業員がいる事業所にはストレスチェックの実施が義務付けられました。企業にとっては義務ですが、従業員は必ずしも受ける事は義務ではないのが、健康診断との違いです。健康診断は企業が従業員に受診をするように勧告する事が出来ますが、ストレスチェックは強制する事は出来ないのです。

さてこのストレスチェックも、従業員のメンタルヘルスの不調を見逃さないために行われるものですが、各個人の結果をそのまま会社が把握するのは禁止されています。各個人の結果は基本各個人にのみ知らされるものです。仮に、メンタルヘルスに問題を抱えている従業員がいたとしても、それ自体を会社に伝える事も基本NGです。基本的にストレスチェックを実施する人は、産業医や保健師であり、やはり守秘義務があるからです。

会社に渡されるストレスチェックの結果は、基本的に部署や課ごとの統計結果です。

メンタルヘルスの不調は気づきが大事

メンタルヘルスが不調を感じたら、対処が必要です。しかし、多くの人が、気が付かないまま頑張りすぎてやがて、鬱病や心身症などを発症させてしまうのです。場合によっては、過労死をしてしまう人もいます。

メンタルヘルスの不調や気分だけでなく、体調面にも出る事があります。そのためにも健康診断や、ストレスチェックなどは積極的に受診して、自分の健康状態を把握している事が大切です。

ちなみにメンタルヘルスの不調と過重労働は相関関係が認めれていて、残業や休日出勤の多い人は不調になりやすいので特に注意が必要です。

もし、自分が今気分が落ち込む、意欲がない、よく眠れない、食欲がないという状況が2週間以上継続しているようならば、メンタルヘルスが不調の可能性があります。もし会社に相談する場所があるならば、相談した方がいいでしょう。

会社の健康診断の問診票は正直に記載しよう

会社指定の病院で問診票を記載すると、その内容がそのまま会社に伝わるのが心配している人がいるがいると思います。

でもその心配はないのです。医者も保健師も、健康診断事務従事者もみな法律で守秘義務がありますから、会社がいくら求めても、その会社には伝える事はできないのです。どうしても心配な人は、別の病院で健康診断をしてもらう事も可能です。別の病院で健康診断を受けても、従業員に課された、健康診断を受ける義務を果たしたことになるからです。

問診票も健康状態を把握する上で必要な情報です。特に生活習慣というのは、検査の結果と照らし合わせて、生活習慣を改善する必要があるか否かを考える大切な情報だからです。

それは服薬している薬についても同様です。

自分の健康について情報を隠していれば、医者も万能ではありませんか、重大な問題を見落としてしまうかもしれません。

健康診断で使う問診票は正直に書きましょう。

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