仕事のお悩み解決所

パワハラで退職する時、挨拶をすべき?悩む時の選択のポイント

パワハラで退職を余儀なくされたとすると、退職時に挨拶をする気にならないのは当然です。誰だって、二度と顔も見たくない相手に「お世話になりました」なんていう必然性を感じませんよね。

でもそれって本当に必然性はないのでしょうか?

挨拶すべきか否か悩んでいる人の選択ポイントについてご説明いたします。ご参考になれば幸いです。


パワハラで退職 挨拶はするべきか否か?

もし精神的に耐えられないのであれば、無理して退職の挨拶は必要ありません。

しかし、出来るのであればした方がいいです。

した方がいい二つの理由があります。

一つは自分の評判を守るためです。例え、相手がどんな奴でも礼儀を通さないで退職すれば、逆にあなたの評判が下がる可能性があります。二度と会わない相手だろうと、人は変な所でつながっていますから、あなたの評判が「退職時に挨拶もしない礼儀知らず」なんて退職理由も知らない人に伝わるのを防ぐ効果があります。

二つ目は自分のためです。

ここで頑張って退職の挨拶をする事で、区切りを付ければ、気分が一心する事ができます。相手がどんな奴であろうと、自分が筋を通したという事が、あなたの自信になります。また仮に相手が無視したとしても、それは相手の問題であり、相手の器の小ささの証明になるだけです。

パワハラで退職する時にどうしても挨拶が耐えられない人は?

例えばパワハラで散々苦しめられた人の中には、精神的ダメージが強くて、相手の顔を見るだけで、動悸がしたり、吐き気がしたり、体が震えるなんて症状が出る人がいます。

それは体と心が悲鳴を上げているのです。だから無理して挨拶する必要はありません。

ただそれほどの症状が出ているようならば、病院に行き、「仕事が無理」である旨診断書を書いてもらい、会社へパワハラがあったため病気になった事を伝えた方がいいでしょう。

対処してくれるか否かは会社次第なのですが、後に労災などで訴える場合、診断書や会社にその旨を訴えた事実が大切になります。

中々体調悪い中で厳しいとは思いますが、悪い事をした奴を思い知らせるためにも頑張ってください。

パワハラ相手は挨拶しなくても、会社の中で仲の良い人、お世話になった人には、それでも挨拶をした方がいいと思います。その際退職理由を説明しておけば、その内会社で噂になると思いますよ。

パワハラで退職 挨拶をする時のポイント

ここで嫌味を一発言えれば、気分もすっきりするかもしれません。しかし、これも無理する必要はありません。「お世話になりました」ぐらいの当たり障りのない挨拶でも十分です。

内容でなく、挨拶をしたという行為が大切なのです。

ある有名な漫画のキャラクターは、自分を虐待した家族の命を救う理由として、「昔の恨みから家族を見捨てるのは自分の恩人を裏切る行為である」というのです。

これは命を助けた事で相手の回心を求めてはいません。あくまで恨みで自分を虐待した家族と同じレベルに落ちるのが嫌だからであり、自分が自分で納得できるために行っている行為だからです。

漫画とはレベルは違いますが、退職時の挨拶というのも、究極では自分を相手レベルに落とさないための、自分の区切りのために行うという意味で実践されては如何でしょうか?

大切なのは、自分が挨拶する意味についてどういう思いを込めるのかという事です。

パワハラ相手への最大の復讐は、幸せになる事

自分にパワハラした相手、自分をイジメた相手に何とか復讐したいと考えるのは当然です。でもそこで、例えば、何か嫌がらせをしたりするのは、相手と同じレベルの行動をしては、自分を貶めるだけです。

嫌な思いもして、自分が軽蔑する相手と同レベルになるなんて、勿体ないと思いませんか?

なんてったって、パワハラ相手にとって、あなたがどこか別の会社で元気に働いている、どこかで幸せになっているというのが、一番の復讐なのです。逆にパワハラ問題を引きずっていつまでも苦しんでいると、相手の思うツボです。

パワハラを出来る人というのは、どちらにしろ器の小さい人間である事は間違いありません。あなたの人生の重要人物にする価値もないのです。早く忘れて、単なるモブにしてしまいましょう。

器の小さな人というのは、周りの人も必ず気が付いています。いつかきっと報いを受けると思いましょう。

パワハラ問題は自分一人で悩んではだめ!必ず人に相談しよう

まずはパワハラについて会社に相談しておきましょう。そこで埒が明かなければ、公的機関での相談をオススメします。心身に異常が出てしまった人は病院に受診して診断書を貰っておきます。もし労災を求めるのであれば、会社や公的機関に相談した事、診断書が役に立つ事もあります。上手くパワハラが立証できれば、相手の立場も会社で問題視されますし、また会社がパワハラを放置する会社と証拠が残るとやはり労働監督署から目を付けられることもあります。

また、誰かに相談する事であなた自身の気持ちも少しは整理が付きますし、もしあなたが退職を余儀なくされて、挨拶が出来ない状態でも、知っている人がいれば、味方がいればそれだけでも心強いですよね。

退職すると負けたように感じるかもしれませんが、それは全く違います。あなたが職場と上司を見限ったのです。そういう相手をいつまでも相手にしているのは人生の無駄遣いです。とっとと縁を切って、他で幸せになりましょう。

 - 退職・休職に関するお悩み