外回り営業から経理の仕事が楽に見える理由
みなさんは会社の中でどの様な職種につかれてますか?
外回りの販売専門の営業から企画・営業などのいわゆる外勤と呼ばれる職種や、経理や総務に代表される内勤に大きくわけられると思います。
その中で営業は売上を作る花形の仕事と呼ばれますが、そういう人からみて経理の仕事は楽に思われというのをよく聞きます。
楽だと思われがちな経理の仕事。実際に働いている方の意見をもとにいろいろ集めてみました。
このページの目次
営業には信じられない?定時に帰れるのが経理の仕事が楽な点
結論からいうと残業は少ない傾向が多く、定時で帰れる場合が多いのが経理という職種です。もちろん会社の規模にもよりますし仕事内容によって違いもありますが、一般的に営業などに比べると、どの企業も定時の退勤が多いようです。
決算期など年間を通して忙しい時期はあります。それ以外にも忙しい時はありますが、たとえ厳しい締め切りがあったとしても自分のペースで仕事を進められることに充実感を感じる人もいるみたいです。
営業はかなり厳しいノルマが月ごとに設定されていたり、初対面の人やあまりコミュニケーションのとれていない人と話すのが得意でない方には向いているかもしれません。
メインで会話をするのは社内の人間だけですし、社外でも金融関係の方くらいです。営業のように無理やり愛想笑いしたりそういった精神的にきつい部分はありません。
企業側も、経理は直接物を生み出すわけではないので、定時で帰ることを推奨しているようです。残業が少ないと自分の時間も増えますので、仕事とプライベートとの両立ができやすい職種とも言えますね。
楽に見える経理の仕事は、具体的な資格や経験が役にたつ
会社の規模にもよりますが、現金出納から決算書を作るまでの経理業務と、社会保険等の総務業務も含めて場合など、やりがいもあります。四半期決算でも終われば満足度が高いですし、勉強することも多いのでよろこびも感じます。
ですからすべてが楽だというわけではありません。日々の業務や月ごとに締める業務では、速さと正確さも求められますので、時間的なノルマがあります。
また未経験の場合は毎日が勉強ですので、予習復習の繰り返しです。それでも頑張れば自分のスキルや経験になる仕事なので、やりがいを持って日々を過ごせます。
経理職で培った経験や資格は、どんな会社でも役に立つケースが多いです。結婚や出産などで一度は会社を辞めたとしても、経理であれば落ち着いてから新しい仕事に就いたときに役に立ちます。
もちろん会社によって多少の業務内容や規則の違いはありますが、明確な資格もありますのでそこまで苦労しなくても仕事に順応することができるでしょう。
楽だけどミスは絶対許されない!経理の仕事
経理で最も重要なのはミスをしない事です。もちろんミスをしない人間はいません。どんなに経験豊富でも、どうしても少なからずミスは発生します。
なるべくミスがないようにするのは当たり前ですが、起こしたミスを素早く修正できる能力のほうが重要視されます。
会社の大事なお金ですから1円のズレも許されません。周囲からはお金のプロとして、やれて当然という風に見られるので責任重大です。
「このくらい大丈夫だろう」といった手抜きは必ず大きな失敗として返ってきます。ミスの時点で速やかに上司に報告し、なるべく短時間に修正することが必要不可欠なのです。
あとは他の部署で請求書や領収書などの必要書類などの不備があった場合でも、そのミスの事後処理をやらなければいけない点。業務内容が外にわかりづらい分、忙しい時に仕事を振られても処理しなければいけない点などがあります。
そして給料が安い。営業経験者や何かの理由で配属部署が変わった人に多い意見ですね。安くても働けるのは、体力的に楽なことと、残業などの時間の制約が少ない点です。
時間がノルマ?スピーディーと正確さが経理の仕事
経理の場合会社によって違いがありますが、締日が5日、10日、20日、月末などに設定され、それまでに全部業務完了していないと非常にまずいマズイ傾向にあります。
締日前は社内の雰囲気も緊迫していてプレッシャーもかかります。同時に正確さも求められるので、些細なミスでも修正時間が予想以上にかかったりして、予定通り期限をしっかり守るのは実は大変なのです。
残業が少ない、と書きましたが一般例で、どうしても締め日の前や繁忙期になると忙しくなります。
派遣社員や正社員で変わってきますが、業務がハードで残業が多いケースの場合は1日休むだけで大量の仕事が残って、残りを誰かがカバーしようにも多少なりとも経験を必要とします。
ですから簡単に休むことはできないので体調管理も重要です。
未経験の場合は慣れるまでは大変です。大変さとやりがいは裏表ですが、本人次第です。一から仕事に使う知識やスキルを習得していく必要があります。経験者でも経理業務は会社によって結構やり方が違ったりすることが多いので、そこは覚える必要があります。
隣の芝は青く見えても仕事は仕事です
いかがだったでしょうか?内勤の経理についてお話してきました。全体を通して言えることはひとそれぞれ、と言ったところでしょうか。
経理の仕事は広範囲にわたっていますので、未経験者や新人の頃は覚えることが一杯で、しかも伝票の整理やデータ入力といった単調な仕事も多いようです。
営業やセールスは相手が人間ですから、マニュアルを覚えてもどんなに経験を積んでも必ず売れるということはありません。
ただし経理の仕事は数字が相手ですから、失敗しても必ずそこに原因があり次回からは同じケースで同じようにやらなければ正しい結果が返ってきます。
未経験の場合は最初は研修や先輩についての業務がほとんどだとは思いますが、わからなかったことが理解できるようになって、さらにいろんな人からの信頼も少しずつ積み上がっていく仕事ですから、地道にコツコツやれる人にはあっているようです。
営業や接客といった職種に向き不向きがあると言われるように、経理にもあって、少しでも興味があるならやってみるのもいいかもしれません。