和気あいあい楽しそうに見えて小学校の先生は大変なんです
子供が好きという理由で小学校の先生になりたい方も多いのではないでしょうか。
実際小学校の先生は生徒の育つ過程を見る事ができたり、教えることにやりがいを感じられます。
しかしその反面大変なことも多く、体調不良やストレスで休職や退職する方も少なくはありません。
以前は人気の職業も、最近はその人気も下降気味です。
なぜなら、小学校の先生の大変さが増加している現実があるからです。
いじめ問題や保護者からのクレームなど、難しい問題がたくさんあります。
今回は、そんな小学校教師のハードさに関してリサーチをしてみました。
このページの目次
小学校が一番多い?先生の大変さは仕事量の多さです
小学校教師の苦労の一番わかりやすい点は、仕事量や仕事内容に比べて収入が少ないことです。
収入や仕事内容についてはある程度わかっていそうなこともありますが、小学校教師のケースでは担任を受け持っていることがほとんどです。
そこで、担任として大変な事の1つが、生徒数の多さです。普通の企業なら残業代が出ますが、小学校では残業代がでません。
教師の時間外労働というのはプライベートと区分するのが難しいので、最初からその分を上乗せして支給されます。
そして担任の場合、各生徒の人間性や学力、コミュニケーション能力、家庭環境などを理解していなければなりません。
そんな中会議などで帰宅時間が遅くなって仕事を持ち帰り、家で仕事をすることもあります。また、早朝出勤も珍しくありません。
中には100時間以上残業している人もいて、不平不満や精神的負担を感じて辞めていく教師もいます。
先生が一番大変なのは小学校の児童との関係性
小学校教師は、単純に生徒に勉強を教えることだけが業務ではありません。教えることひとつにとっても、生徒との信頼関係がなければうまく行きません。
小学校の場合は、1クラスで30人から40人前後の生徒を受け持ち、様々な性格の生徒と接していかなくてはなりません。素直な良い生徒もいれば、手のかかる不まじめな生徒もいます。
また、生徒と良い関係をつくっていくために、細かな声がけをしたり一所懸命に頑張っても、生徒が全然打ち解けてくれない、いったい何を考えているかわからないという事も少なくはありません。
特に生徒同士の関係には細やかな心遣いが必要です。児童の性格と人間関係を比較して、グループ編成や当番、係などを決めていかなければならないからです。
これを間違うと、仲間はずれやいじめにも繋がってきます。ただし、40人近くいる生徒を一人一人細心の注意を払って観察することは不可能なのが現実です。
当然ですが「教える」事も小学校の先生にとっては大変なんです
小学校の先生は特例がなければ全教科を教える必要があります。
各授業の予習をしなければなりませんし、理科や家庭科、図工などは、教材を前もって準備する必要があります。もちろん買い物は仕事が終わってからです。
また、国語や算数は毎日の宿題の添削を下校時刻までにしなければなりませんし、場合によっては食事中に添削することもあります。
授業に使ったドリルなどは、毎日放課後に添削しても、人数分終わるのに2時間くらいかかることもあります。
授業内容に関しても、全員の理解の度合いが全く同じということはありえません。落ちこぼれが出ないような授業内容を考えて、準備しなければならないことも大変です。休んだ生徒の補習も必要で、別の日の昼休みに個別授業をするケースもあります。
生徒数が多すぎることとそれによる授業中の課題や学習プリント、宿題等の添削量の多さが先生が大変だと感じることですね。
最近特に目立ちます。小学校の先生が大変なもう一つの理由
モンスターペアレントという言葉を聞いたことはありませんか?理不尽な要求ばかりしてくる保護者の事です。
自分の子供が一番じゃないとおかしい、やクラス委員になれなかったのはなぜか、など誰がどうみてもおかしな要求を言ってきます。
そんな中、最近は教師と保護者のパワーバランスでは保護者の方が強くなっているので、どんな理不尽な要求を言われても教師はいったんは耐えなければなりません。
こうした要求にストレスを感じながらも、他の保護者への対応も必要で、精神的苦痛を感じている人も少なくはありません。
トラブル対応も仕事の一部分ですが、あくまで勉強を教えることが主体となります。教師がどれだけトラブルに対応しても評価の対象にはなりません。
トラブルを未然に防ぐことが良い教師なのだと思いますが、なかなかうまくはいきません。
子供と親、両方の対応と同時にPTAとやりとりをし、それからようやく開放されても授業の準備をやらなければなりません。それが何より重くのしかかって、精神面でも肉体面でも疲れ果てる、というのが本音です。
でも、小学校の先生も大変なことばかりじゃありません
今回は小学校の先生がやっている仕事内容や、その大変さについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
給料や仕事時間と内容の比率、子供との関係や親との付き合い方、従業内容の充実とトラブル対応など、
小学校の先生になりたいと考えている方にとっては、あまりプラスの情報ではなかったかもしれません。
しかし、大変なことやキツイ事だけではなく、やりがいや喜びを感じる楽しいことが多くあります。
一所懸命に教えた生徒に変化が現れたときや問題を解決できたとき、その苦労や喜びを分かち合うことができます。子供の笑顔が見れる喜びや、その子供の将来をサポートできる誇りを持てる仕事であることなどです。
また、仕事は忙しいけれども、リストラや減給などの少ない職業のタイプに入ります。給与面だけを見ると、そこまで悪くはないのではないでしょうか。
もし、小学校の先生になってもやっていけるのか?と不安に思った方は、本当に自分のなりたい仕事は小学校の先生なのか?と一度自分に問いかけてみてはいかがでしょうか