鬱病の克服!復職後に調子いいと感じるためのポイント
鬱病は病の一つなので、お医者さんの診察を受けて治療していくことが一番です。治療を続けていくとこで調子いいと感じる日が続くこともあるでしょう。そして職場に戻ることもあると思います。
しかし復職後に気をつけるべきことがあります。
鬱病には波があって、気分が上下にゆれてしまうのです。それを理解しておくと復帰をより良いものにすることができます。
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鬱病からの復職後に調子いいと思っても下波が押し寄せることも
鬱病自体もつらいものですが、復職した後にも注意が必要です。何も考えずに頑張ろうとしては、イライラしてしまい、そしてイライラしていたと思ったら急に悲しくなって涙が出てきてしまうというように感情のコントロールを失ってしまいます。
また、気分良く仕事をしていたというのに突然気分が悪化してクラクラとめまいが起こってしまうというように、急に体調を崩してしまうことになりかねません。
それにここ1週間くらい調子が良かったとしても突然気分がどん底に落ちてしまうこともありえます。
そのように「もう良くなった」と思って復職したのに自分でもコントロールできなくなるくらい訳の分からない状態に陥ってしまうことがあるのです。
その理由は鬱病の波です。鬱病が治る時期には良い状態があれば悪い状態もあり、普段は調子良くても体調を崩してしまうことがありえるのです。
鬱病復職後に調子いい状態を維持したいなら波を意識しよう
鬱病の状態が良くなってきたら、鬱病には波があることを意識しておきましょう。鬱病の波は1日で細かく起こったり、1週間や1ヶ月というように比較的長い期間の波が起こったりします。
波があるのは面倒で悪いことだと思うかもしれませんが、実は鬱病は波を繰り返すことで治っていくものです。そのため、せっかく良くなってきたのに鬱病がぶり返してしまったとか、もう治らないんじゃないかとか、ネガティブに考える必要はありませんし、急に体調が落ち込んで自信をなくす必要もありません。そこで無理やり気分を高めようとすると余計に疲れてしまうだけです。
波が来たときは鬱病が改善に向かっているのだとポジティブに捉えていきましょう。上波が来れば下波が来るもので、気分が良いときはその気分を楽しんで、気分が悪いときは一時的な落ち込みなのでおとなしくしておきましょう。休んでいれば気分は回復してくるはずです。
鬱病復職後の調子いいときに注意すること
鬱病には何があるということですが、上波の調子いいときに注意するべきことがあります。調子が良すぎることで疲れを感じ難くなっています。
鬱病の反動で調子が良くなっていると疲れを感じ難くなってしまっているというのは盲点とも言うべきことだと思います。それはランナーズハイが近いかもしれません。マラソンランナーはマラソン中に恍惚感を覚えることがありますが、それと同じように調子が良いときには疲労をとても感じ難くなっているのです。
調子が良いことでたくさん働いてしまうことがあると思いますが、そうなると次の下波、つまり調子が悪くなるときに疲れがドッと出てきて精神的にも肉体的にもつらい状態に陥ってしまうのです。
そのため調子が良いときには精一杯働くことは控えておきましょう。調子が良くてもこのくらいにしておこうというようにセーブすることで体力を温存し、下波の影響を小さくすることができるようになります。
復職後の調子のためのリラクゼーション
鬱病はお医者さんに診察してもらって、しっかりと休んでいれば回復を感じられるようになるものです。そして気分が良くなると遊びに行きたくなるようになりますし、普段していない勉強をやってみようと思うようになるものですが、少し待ってください。
回復するためにはリラクゼーションが大切なのですが、そこで遠くの温泉まで行くことはおすすめできません。
温泉はリラクゼーションに効果的なのですが、遠くの温泉までいくと長時間の移動をすることになります。高速道路や電車に長時間乗っているのは結構疲れるものです。自分が運転しているわけではないのですが、それでも体力を消耗してしまいます。
体力を消耗してしまっては元も子もないので、調子が良くても遠くに移動することは控えたほうが良いと思います。また旅に出ると高揚感から疲れを感じ難くなってしまい、体力を使いすぎてしまうのでリラクゼーションは近場で済まし、体力の温存に努めることをおすすめします。
鬱病が大変なら他人に頼りましょう
鬱病は甘く見ることができません。あまりにひどい状態になると、何で自分は生きているのだろうとか、自分は甘えているんじゃないかとか、自分はダメになってしまうんじゃないかとか不安を感じて自分を責めてしまうことがあります。ただでさえ調子が悪いのにそのように考えてはさらにつらい思いをしてしまいます。
そして自分を支えきれなくなってしまうんじゃないかと思ってしまうのですが、そのような場合は自分の弱さを周りに示してしまったほうが良いです。周りが「元気になった」と言っていたとしても、そうでもないときがある、と言ってしまいましょう。
鬱病には波があるので調子の良いときと悪いときが必ずやってきます。そこで自分一人では上手くいかないときもあります。そのときは他人を頼りましょう。1人ではダメでも2人3人集まれば何とかなるものです。それに鬱は病気です。そのためお医者さんをはじめとして家族、会社、友人など他人の力を借りることで乗り越えていきましょう。