会社にミスを報告しないメリットとデメリット
会社にミスを報告しないという選択は一体どんな結果を招くのでしょうか?
ミスは発覚せずに、なにも変わらない毎日に戻るという未来。
またミスが発覚して、さらに問題が大きくなるという未来。
会社にミスを報告しないメリットとデメリットについて、考えてみましょう。
今後会社でミスをした時の参考にしてもらえればと思います。
このページの目次
会社へミスを報告しないメリット
犯したミスの内容にもよりますが、上手く行くと発覚しないケースがあります。
発覚しないミスは存在しないのも同じです。
誰からも怒られなくて済みます。また社内で自分の評判を落とすこともありません。
これもミスの内容によりますが、時間が経つにつれて、そのミスが起こった経緯が不明確になりその結果、後にミスが発覚したとしても、誰が犯したミスがよく判らないため、責任を追及されないという事もあります。
基本的にミスを起こすという事は、何かがマイナスになる事なので、報告をしないメリットとしては、マイナスにならない状態。つまりゼロという事になります。
何も得する事はありませんが、失いモノもない。
会社にミスを報告しないのは前提として「ミスは上手く隠す事」が必要になりますが、それが出来れば、ゼロの状態を維持できる事が最大のメリットになります。
会社へミスを報告しないデメリット
ミスの多くは発覚します。
何故ならどこかで被害が発生するからです。ミスが起これば、その対処と原因究明は必ず行われますので、その結果、ミスをした事を黙っていたことも芋づる式に判明する事になるでしょう。
ミスをした時によく言われるのは「間違いを犯さない人はいない」です。だから大概ミスを犯しても、ある程度は取返しが付くようにはなっています。それゆえの組織です。
しかしミスの報告をしなかったり、意図的に隠ぺいした結果、それが跡から発覚するとなると、上司にあなたに対する心証は恐らく最底辺まで落ちる事間違いありません。
また、残念ながら会社へミスを報告しなかった事で、あなたに対する仕事に関する信用だけでなく、人間としての信用もなくなります。
つまり、デメリットとしては、想像しうる限り最悪の結果となる事になります。
会社へミスは報告する?報告しない?
会社へミスを報告しないメリットとデメリットはご理解いただけたと思います。
これを比較してどうでしたか?
メリットの場合は、得るモノはありませんが、失うモノもありません。しかし、デメリットは測り知れないほど大きいモノを失います。特に上司や同僚などの信用というのは、それを取り返すには果てしなく時間がかかります。特に仕事に関する信用よりも、人としての信用は失うと戻すのは至難の業です。
場合によっては職を失う事もあり得るわけです。
これだけ比べてみれば、会社へミスを報告した方がはるかが仮に一時的に上司に怒られたとしても、遙かにマシという事が判りますよね。
という事で、合理的に考えるのであれば、「ミスは必ず会社へ報告」するのが、最終的には自分のためになります。
にも拘わらず何故か「ミスを報告しない」を選択してしまう人の心理をご説明いたします。
会社へミスを報告しない人の心理とは?
これだけデメリットの大きい事を敢えて選択してしまう人の心理にはどんな事が隠されているのでしょうか?
一つ目は「叱られるのが怖い」という事でしょう。
確かに誰だって叱られるのは嫌です。でもそれが合理的な選択を取らせない程嫌な人もいます。
二つ目は「プライドが高い」という点があります。
つまり、他人に対して自分が仕事をミスしたという事を知られるのが、とてつもなく抵抗があるという事です。そしてプライドが高いがゆえに、人に助けを求められない、人に「仕事ができない奴」と思われるが耐えられないのです。
この二つの心理抵抗があったため「ミスを報告をしない」を選択した人の気持ちは理解できますが、残念ながら、報告をしなかった事で状況は好転する事はありません。
ミスを発覚する日を恐れて、日々過ごさなくてはいけなくなります。そしてそれはこの二つの心理抵抗よりもさらに辛い事なのです。
ミスを報告して、上司に一緒に対処してもらおう!
会社にミスを報告したら、上司から叱責されます。
それは仕方ありません。上司も人間ですから、自分にも迷惑がかかる事が起これば感情的になるのは当然です。そしてそれは避ける事はほぼ不可能です。
しかし、命まで取られる事はありません。
上司というのは部下が犯したミスに対して、対処をして責任を取るために存在しています。だからこそ日々威張っている訳ですから、ミスを犯した時は、上司に報告して十分仕事をしてもらいましょう。
またここで上司の人間性が判る事があります。こういった状況で部下を守って、ミスへ対処できるかそれとも、部下に責任を押し付けて逃げまくるか、どういう人なのか良く判ります。
誰だって怒られたり、けなされたりするのは嫌なものです。しかし、だからこそ上司を巻き込んで一緒に責任を分散させましょう。
ミスをキチンと報告する事が一番自分を守る事になります。