派遣で悩んでいる人必見!派遣の契約期間内に辞めるのはNG?
労働契約には、正社員・派遣・アルバイト・パートなど様々あります。
派遣の場合は、派遣に登録して派遣会社から仕事を紹介してもらいます。
様々な条件があると思いますが、1年〜3年契約で仕事を行うことが多いです。
しかし、身内の事情や職場のストレスなどで契約期間内に辞めたいと思う人もいますよね。
契約期間内に辞めることは可能なのでしょうか?
今回は、派遣の契約期間内に辞めることが出来るのか、注意すべき点についてお話します。
このページの目次
派遣の契約期間内に辞める場合は、雇用契約を読み直して!
派遣の場合は、契約期間が決まっています。
契約期限更新などで長年勤めることが可能ですが、ずっと続けたいと思う人もいれば辞めたいと思う人もいます。
契約更新前に辞めたいことを伝えるのが一番ですが、時を選べない場合もありますよね。
どうしても契約期間内に辞めたい場合は、雇用契約書を読み直しましょう。
雇用契約書には、あなたと会社がお互いに承諾したというルールが書かれています。
お互いが承諾したと契約なので、自分勝手な理由で契約を破棄することは出来ません。
しかし、雇用契約書は民法で定められているので民法第628条に沿った内容が書かれているはずです。
「やむを得ない事情がある場合は、契約を破棄できる」というものなのですが、これは家族の介護などを指しています。
本当にやむを得ない事情がある場合は、いつでも契約を破棄することが可能です。
雇用契約書を理解し、辞めれるかどうかを確認してから退職について伝えましょう。
派遣の契約期間内に辞めると伝えて拒否された場合
雇用契約書を読み返し、「やむを得ない事情の場合は辞めれる」と知っても会社からするといきなり抜けられるのは非常に困ります。
また、やむを得ない事情じゃない場合は、辞めることを拒否される可能性が高いです。
では、契約期間内に辞めることはできないのでしょうか?
よく「2週間前に言えば大丈夫!」と言われますが、これは民法627条の「期間に定めがない雇用の解除」のことです。
派遣の場合は、契約期間があるために、627条は適応されません。
なので、2週間前に言えば大丈夫!とはいかないので注意しましょう。
やむを得ない事情がないけれど辞めたい場合は、派遣会社の就業規則に定めてある退職についてを一読しましょう。
派遣会社の就業規則に定めてある退職についての規則に、辞めれる条件が書いていると思うので自分が当てはまるかを確認しましょう。
もし、辞めれる条件に当てはまる場合は派遣会社に相談しましょう。
派遣会社と一緒に話し合うことで辞めることが出来るかもしれません。
派遣の契約期間内に嘘をついて辞めるのはNG?
派遣独特のトラブルなどで、第627条に当てはまらないけど辞めたい場合はどうしますか?
やむを得ない事情以外は一切許さない会社もあり、方便を使って辞めようとする方もいるのではないでしょうか。
嘘をついて辞める場合、一番に思いつくのは体調不調ですが、体調不調や精神的疾患を理由にした場合は、会社から診断書を要求されます。
個人情報を理由に拒否することは出来ず、証明として提出する書類に含まれるので要求されれば渡さなければなりません。
本当に診断書がある場合は問題はないのですが、嘘の場合はバレてしまうのでお勧めしません。
また、嘘をつくことで相手に悪い印象を与えてしまいます。
派遣会社から仕事を紹介して貰いにくくなる場合もあるので、派遣会社ごと辞めるリスクを考えた方がいいでしょう。
どうしても辞めたい場合は、素直に派遣会社の人に相談することをお勧めします。
派遣の契約期間内に辞める場合に気を付けること
派遣会社に紹介してもらった後、契約する会社と話し合って、すべての条件を承知したことを書類にサインしますよね。
その為に、契約期間内に辞めることは契約違反になります。
やむを得ない事情にならないと会社が判断した場合や円満に退職せずに逃げるように辞めた場合は、損害の賠償請求を起こされるかもしれません。
事前に賠償金額を決めていると会社自体が違法になりますが、実際に生じた損害を請求することは違法ではありません。
賠償請求を起こされた人は少ないと思いますが、0ではないので注意が必要です。
派遣の中には1週間で辞めた人や翌日から行くのをやめたという人もいます。
損賠請求をするためには実際生じた損害を計算する必要があるので、会社側からすると非常に面倒な作業です。
ですが、「全ての人が損害賠償請求をされたわけじゃないから私も大丈夫!」と思うのはよくありません。
重要な時期じゃなくても損失を生じさせてしまう可能性は大いになるので円満退社できるように心がけましょう。
辞めることは難しくないけどトラブルにだけ気を付けて!
派遣の契約期間内に辞めることは可能です。
しかし、雇用契約書や派遣会社の就業規則などを読み返す必要があります。
雇用契約書などに書かれている契約に違反していないか・自分が損しないかを確認しておきましょう。
重要な時期や過度な契約違反をした状態での退社は、損害賠償請求を起こされる可能性があります。
損害賠償を請求された人が周りに居ないから大丈夫と安心するのは非常に危険です。
損害賠償請求をされないため、また周りの人に迷惑を掛けないためにも話し合って円満退社するようにしましょう。
派遣の契約期間中に辞める人は、あなただけではありません。
1週間で辞めた人や途中で放棄したという人もいます。
しかし、契約中の会社の人や派遣会社の人に迷惑をかけた状態で辞めるのは良くないですし、今後の自分の為にもなりません。
どうしても辞めたい場合は、派遣会社の担当者に辞めたい理由を説明し円満に退社できるように手伝ってもらいましょう。
根気や勇気、時間が必要になりますが、自分の為にも円満退社に向けて頑張ってくださいね。