何処にでもいる?職場の空気を悪くする人との上手な接し方とは
必ず一人はいるといってもいいほどに存在する、職場の空気を悪くする人。
この存在に、頭を悩ませたり、イライラしたりしていませんか?
こうした人に対して、改善を求めても、大抵の場合、本人は「はぁ」と何処か他人事か、はたまた「パワハラですか!?」と騒ぎ出すか――と中々うまくいきません。
こうした空気を悪くする人が同僚の場合、どう接していけばいいのでしょうか?
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職場の空気を悪くする人 あなたの職場のその人はどのタイプ?
人にはそれぞれ性格があります。
そして職場は、多くの人が集まる職場ですから、様々な意見がぶつかることは当然であり、「全員右向け右」の精神は、逆に不健康でしょう。
しかし、空気を悪くする人というのは、「何故、今この時に、わざわざその選択をするんだ!」と、中々他人には理解できない言動をし、周囲を不快にします。
どんな職場にも、何かと空気を悪くする人というのは存在するもので、多くの人がその人との接し方に悩んでいます。
思い切って注意をしてみてもどこ吹く風、言動が改善することなどほとんどありません。
職場の空気を悪くする人と一口に言っても、いくつかパターンが存在します。
それを大きく分けてみると、以下の4つになるでしょう。
- 仕事が出来ない
- 自己中心的でチームプレイが出来ない
- 他人に対しての態度が悪い
- 空気が読めない
あなたの周囲にいる空気を悪くする人は、どのタイプでしょうか?
仕事が出来ず、職場の空気を悪くする人にはどう接する?
まず一番に考えたいのが、”仕事が出来ずに職場の空気を悪くする人”に対しての対処法です。
その人の能力が低く、与えられる仕事をこなせず、結果として周囲がそのフォローをしなければならなくなって空気が悪くなる、というケースです。
こんな時には、その人を指導する上司に当たる人に、仕事の割り振り方の改善を求めることが第一です。
その人の能力では力不足なのに、過剰な仕事を割り振っているから、周囲に迷惑が掛かっている、その客観的なデータを示し、訴えることが最善策です。
加えて、その人への教育方法も、改めて見直す必要があります。
もし、与えられている仕事が(他の人にとって)単純作業でも、その人の性格・性質的に難しい仕事だった、という場合も考えられます。
そして、その仕事を進める方法を、実は誰も教えていなかったから、仕事が出来ていない、という場合だってあるのです。
何故、仕事が出来ないのか――仕事量が多すぎるからなのか、向いていない仕事なのか、それともやり方がわからないからなのか、その原因を探り、解決するしかありません。
職場の空気を”自己中”で悪くする人には過剰な期待をしないこと
続いて考えたいのが”自己中心的”、また”他人に対しての態度が悪い”ために職場の空気を悪くする人への対処法です。
この2つのケースはそれぞれ、その人がこう考えていることが予想されます。
「自分にとって利益にならないことはしたくない」
「自分以外の人の意見を聞く必要はない」
…残念ですが、こうした考えの人を、根本から”他人が”変えることは不可能です。
何故なら、それこそ「他人の意見は必要ない」と考えているのですから!
他者に対して敬意を払わない人に対しては、それ相応の未来しか待っていません。
自分が助けを必要としている時、誰も助けてくれない。
気が付けば本当に一人になっていた。
そこで初めて、自分の行為が間違っていたと気付くわけですが、因果応報のその時がいつ来るのかは誰にも分かりません。
もしそんな人が職場にいるのであれば、その人とは「単なる職場が同じ人」という意識で対応するしかありません。
その人を最初から当てにしない、数に入れない。過剰な期待をしない。
これは無視とは違います。
例え相手の態度が悪くても、自分からその人の存在を無視してしまうと、逆にあなたに不利なこと(パワハラ・モラハラ)になりかねませんから、その点には十分注意しましょう。
職場に馴染めず空気を悪くする人 でも実際は…というケースも!
そして一番の問題になるのが、”空気が読めない人”です。
パターンとして「職場の中で浮いている人」か「人の顔色を気にしない人」この2つが大きなところでしょう。
前者の、職場で浮いている人が入社して間もないならば、一々目くじらを立てるのはよくありません。
むしろ「こういう時はこうしたほうがいい」と、軽く助け舟を出す余裕を持ちましょう。
長年務めているにも関わらず浮いているような時は、その人と職場の性格が合っていないのでしょう。
この時も、雰囲気からは浮いていても、仕事に支障がないのであれば、「そういう人」だと考え、その人の行動の一つ一つに執着せず受け流す余裕を持ちましょう。
ただ、浮いている人の場合、その人ばかりに原因があるわけではないケースがあります。
それは何かというと、”他の社員が馴染んでいても、その社風の方が一般的でない”というケースです。
それに付いてこない社員を、「空気が読めない・悪くする人」と捉えてしまうのは、とても危険です。
一方的に断ずる前に、一度、自分達の主張のほうが間違っていないかを考える必要もあります。
職場の空気を悪くするからと、排除するよりも受け流す余裕を
後者の人の顔色に頓着しない人の扱いが、一番難しいと言わざるを得ません。
何故なら、その人は、自分の行動が職場の空気を悪くしている、ということに気付いていないか、気付けていない、もしくは気付いてそれに悩みつつ、それでも空気がよめない言動をしてしまっている、このパターンに別れるからです。
これもやはり、本人の持って生まれた性格・性質ですから、改善を求めても本人にすらどうしようもない場合がほとんどです。
特に、自分のそうした性質に悩んでいる人の場合、余計にその焦りに拍車をかけることになり、悪影響にしかなりません。
その人にはその人のペースがあるのです。
自分に余裕があるならば手助けを、そうでないならば受け流すようにしましょう。
様々な性格の人間が集まることが前提になっている職場なのですから、改善出来るケースであれば改善策を訴え、そうでない時は一人の言動で職場の空気が悪くなったと憤るより、「この人はそういう人」と受け流す余裕を、職場全体で持つことのほうが、ずっと有益です。