うつ状態とうつ病の違いとは。診断書提出での休職についてもご紹介
うつ病と診断されていても、治療をしながら仕事を続けている人がほとんどのようです。
しかしうつ病になってしまった原因が仕事のストレスである場合、仕事から離れなければ治るはずがありませんよね。
うつ病と診断された場合は、直ちに休職することをおすすめします。
そこで気になるのが、うつ状態と診断された時。
うつ病とうつ状態ではどのような違いがあるのか、うつ状態の診断書であっても提出することで休職は可能なのか。
気になることをまとめました。
このページの目次
うつ状態の診断書でも提出すれば休職出来るのか
そもそもうつ状態とは、どのような状態であるのか。
憂鬱であったり気分が落ち込んでいると表現される症状を、抑うつ状態と言います。
ちょっとした日常の出来事であれば、2、3日よく寝て気分転換をすれば気分は晴れますよね。
簡単に言うと、この時の状態がうつ状態です。
現実的なことに悩み、落ち込み、気分が沈んだ状態にあります。
しかしうつ病の場合、2週間以上も抑うつ状態が続きます。何があっても気持ちが晴れることはありません。
妄想的な考えに陥りやすいのも、うつ病の特徴です。
うつ状態とは、さまざまな要因からなることが多く、ストレスだけでなく体の不調により心も沈んでしまっている時や、ただなんとなくモチベーションが上がらないといった理由がないこともあります。
その為、会社は一概にうつ状態では休職を認めることが出来ないのです。
うつ状態の診断書で休職を申し込む。提出のポイントとは
うつ状態とは言っても、病気の一歩手前とも言えます。
いざうつ病になってしまっては、治すことはとても困難で時間もかかります。放っておくわけにはいきませよね。
提出のポイントを知っておくだけで、うつ状態の診断書でも休職することは可能です。
そもそも病名はうつ病であっても、診断書には「気分障害」や「うつ状態」と表現されることもあるようです。
その為うつ状態とかかれた診断書であっても、きちんと会社へ休職を申し込む為のきちんとした診断書であれば、休職に十分踏み込むことが出来ます。
自覚症状がうつ病ではなく、うつ状態にあっても日常生活に支障をきたすレベルであれば、診断書を出してくれるようです。
信頼できる医師にまず相談をするといいでしょう。
なによりも早期回復が大切です。
症状が悪化する前に、前向きに治療に専念できる環境を作りましょう。
診断書をもらって提出しよう。うつ状態の症状とは
では、どのような状態であればうつ状態という診断書がもらえるのか。
うつ病と診断されるのはいくつかの基準があります。
主に気分が常に抑うつ状態であること、興味や喜びを喪失してしまっていること。
それに伴い、食欲や体重の減少または増加であったり、思考力や集中力の低下に加えて睡眠障害、自殺願望などとチェック項目があります。
いくつかに当てはまればうつ状態と診断され、全て当てはまれば重度のうつ病と診断されます。
主治医の判断にもよりますが、それにより診断にばらつきがでないように現在では同じ質問に答えるよう、国で定められた方法で診断をすることが可能になりました。
診断された症状の良し悪しによって診断書の内容も変化し、休職希望期間が1ヶ月〜3ヶ月など変化するようです。
発行期間は、こちらも主治医によって多少変化はあるようです。
うつ状態と診断されたらまず初めにすること
近年、5大疾病のひとつに挙げられるほど増加傾向にあるうつ病。
それによる休職も深刻な社会問題となっています。
なかには休職手当金を目当てとした求職者もいます。
そんな中で休職をしようという社員はきっと会社にとってお荷物に思われてしまい、嫌な顔をされるのではないか。
と余計に悩んでしまう人も少なくありません。
しかし多忙化する社会情勢で、ストレスを溜めるなという方が困難であり誰しもがうつ状態になりうる世の中なのです。
うつ状態である自分を否定せずに、病気を受け入れましょう。
治療をして元気になって、また会社に戻って来れば良い。ただそれだけなのです。
まずは職場から離れ、ゆっくりとした時間を過ごしましょう。
休職は決して恥ずかしいことではありません。
職場のみんなに迷惑をかけると、休職を思いとどまっている方。
病気が悪化してしまう方が、後々によっぽど迷惑をかけると思いませんか。
うつ状態かなと感じたら
うつ状態にある、と自覚している時にはカウンセリングが必要となります。
しかしうつ病ではない、単純にそこまで症状は進行していないと感じ診断の必要がないと思ってしまっている方。
このような方は以外と多く、抑うつ状態にあるにも関わらず自力で必死に日常生活を送っている場合があります。
しかし一度診断を受けてみて、薬を服用してみると一変しすぐに回復するといったケースもあります。
少しでも不安に感じたら、異変に気付いたならばすぐに受診することをおすすめします。
抑うつ状態と診断を受けて休みを取ることは、決して甘えではありません。
簡単なようで難しい、うつ状態の治療についてまだまだ知識がない人も多いです。その為理解してもらうには時間がかかることもあるでしょう。
諦めずに前向きに病気と向き合い、治療をすれば必ず良い結果となりますよ。