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転職のその前に 部署異動を希望して、パワハラからの脱出!

2017.7.3

パワハラが一般的に知られるようになった昨今ですが、今現在、多くの人がパワハラ被害者として悩み、苦しんでいます。

ただ、退職を考えるよりもまず先に、あなたには切れるカードがあることを知っておくべきです。

それこそ、”部署異動の希望”というカードです。

パワハラから逃れるために部署異動をするメリットについて見てみましょう。


パワハラから逃げ出したい… ならばまず部署異動の希望を出そう

パワハラ、つまり”パワーハラスメント”という言葉が世間一般に周知された今現在も、年々、パワハラの被害者の数が増えているという報告があるほど、パワハラに悩まされている人は多く存在します。

こうした報告を聞くと、大抵の人は「国をあげて対策しているはずなのに、何故?」と思うでしょうが、これは逆に”何がパワハラなのかが周知されたことにより、自分が被害者だと気付く人が増えてきた”ことも一端でしょう。
 

ただ、このパワハラは、その定義が大変難しく、その他のハラスメント行為(セクハラ・マタハラ・モラハラなど)と異なり、訴えたところで改善が見込めるか否か、それともそもそもパワハラとして認められるかどうかすらはっきりしない部分が多いのです。

そのため、最終的には”逃げたほうがいい”という結論に至るケースが多くあります。
 

しかし、会社を退職する前に、まずは”部署異動”の希望を出し、パワハラ加害者から逃げることも一つの手なのです。

パワハラの被害者側が部署異動の希望を出すべき理由は?

なぜ、そもそもパワハラの認定が難しいか、という点について見てみましょう。
 

厚生労働省の出しているパワハラの定義ですが

  • 『業務上必要な指示や注意、指導』だと言える場合には該当しない
  • 『業務の適正な範囲』を超える行為がパワハラである

とされています。
 

つまり、もし会社のそうした事案を取り扱う部署や、会社外の第三者に訴えたとしても、パワハラ加害者が「自分は業務上、正当なことをした」と主張し、そちらの言い分の方が認められるケースが存在してしまうのです。
 

「弱者・被害者側に立った判断をすべきでは?」と思うかもしれませんが、これは非常に線引が難しい事柄であることは、社会人として働いている以上、容易に想像が付くでしょう。

事実、遅刻を何度も繰り返す部下に対して注意をした上司が、逆に部下から「それはパワハラだ!」と”逆パワハラ”を仕掛けられるケースも多々存在します。
 

このような理由から、判断が難しい、かつ訴えて勝てても見返りが少ない等の理由から、”逃げた方がいい”という結論があるのですが、もし、自分にパワハラを仕掛けてくる人が一人、または現在の部署の人だけであるならば、部署異動の希望を出し、新しい部署で心機一転を図る方がいいでしょう。

何故パワハラから逃げるために、転職より部署異動の希望?

会社自体がいわゆるブラック企業で、どの部署に逃げてもパワハラから逃げられない、そんな時には勿論、転職したほうが自分のためになることは否めません。

しかし、現在所属している部署、そこだけでパワハラが起きているのであれば、やはり部署異動の希望を出し、転職は最後の手段として考えた方がずっと賢明です。
 

何故なら、退職は簡単でも、その後の転職が、誰しもスムーズに運ぶとは限らないからです。
 

転職の際にも、以前の仕事を辞めた理由を問われるでしょう。

この時、パワハラのことを理由に挙げるのはあまり得策ではありませんが、理由を話すにしても、その会社の中で解決をしようと試みたか否かは、転職先でも非常に気になる部分になるでしょう。
 

先に挙げた通り、パワハラ問題は逆パワハラ問題を含んでいるため、「以前の会社で問題を起こしたから辞めた人間」か、それとも「不当な扱いをされながらも、社会的な自分の責任を果たして転職に踏み切った人間」かは、非常に重要視されます。
 

少しでもそうしたリスクを減らすために、まず現在の会社で出来る手段を試みてみるべきです。

パワハラが理由の部署異動の希望は、一体誰に出すべきか

では、パワハラから脱出するために、部署異動の希望を出すとして、誰に出すべきなのでしょうか?
 

もし、パワハラを直属の上司から受けている状況でない、直属の上司が加害者でないのであれば、これは直属の上司に訴えるのがいいでしょう。

むしろ、そのような時には直属の上司にこそ相談すべき状況であり、一度も相談をしないまま、突然パワハラを理由とした部署異動の希望は出すべきではないでしょう。
 

逆に、直属の上司からパワハラを受けている状況であれば、直属の上司を飛び越え、更に上の立場にいる人間か、パワハラ等の社内問題を扱っている部署や人事部といった部署に、希望を出すのがいいでしょう。

ただ、この時も、突然「パワハラを受けているので部署異動がしたいです」と言い出しても、直ぐに対応することは不可能でしょう。
 

ですから、まずパワハラを受けていると感じた場合には、どのような状況であるのかが客観的に判断できる証拠を揃え、直属の上司、または訴える部署などに報告・相談した後であるほうがスムーズです。

証拠は、メール、録音した会話などがあればより力強いですが、なければ詳細に、どのような状況で、何をされているかを書いたメモなどでも構いません。

会社にはパワハラをなくす義務がある。改善を求めるのは権利

何故、不当な扱いをされているパワハラの被害者である自分が、部署異動の希望を出さなければならないのか、非常に納得がいかない気持ちもあるでしょう。

勿論、自分の勤める会社には、パワハラを始めとした社内の問題を解決し、社員が健全に働くことが出来る職場にする義務がありますから、そうするよう求める権利はあります。
 

ただ、会社が間に入ったからといって、すぐに解決する問題ではありません。

その間も正面から相手とぶつかって、時間を費やしたり精神を疲弊させるより、まさに”逃げるが勝ち”という場面は、(理不尽に思うかもしれませんが)社会にはいくらでも存在します。

そして別部署に異動することで、パワハラから解放されるのであれば、わざわざ不安の残る転職活動にいきなり飛び込むことを考えれば、まず現在の会社の中で、違う分野の仕事に心機一転、踏み出してみたほうが、リスクは少ないでしょう。
 

自分が”その場”から去ることは、決して負けではありません。

ただ、闇雲に逃げるのではなく、上手に立ち回り、自分にかかるリスクを最小限に出来るよう、冷静さを失ってはいけません。

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