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稼ぐ農家の上手な経営! 年収が高い北海道の農業を紹介!

今、若い世代の間で農業が見直されています。

脱サラしてお米や野菜を栽培し、高収入を得ている人は多いようです。

農家の年収を地域別に見てみると、北海道の平均農家年収が約750万円で最も高く、約450万円で続く東北に比べ300万円も多くなっています。

1000万円を超える年収の農家も多いことから、脱サラして農業をはじめる人や収入を伸ばしたい農家の間で、北海道の農業が注目されているようです。

それでは北海道で稼げる農業はどのように進められているのか見ていきましょう。

北海道農家の高い年収! 稼げる農業の秘密!

北海道で年収が1000万円以上ある農家は、強い企業家意識で農業経営しています。

農業は夫婦で営む家族経営が一般的ですが、年収の高い農家では人を雇って企業的に農業をしているところが少なくありません。

しかし従業員を置くと給料の支払いや社会保険料の負担などで、家族経営に比べ費用が増えてしまい、小規模な農業では難しいと考えてしまいます。

ですが生産の効率をよくすることや従来の集荷ルートに頼らず、独自の販路で高い利益が得られる作物を売ることで、充分な利益を得られるのです。

また家族だけで営む農家でも企業家の意識を持って費用を抑えた経営で、十分な利益をあげられます。

家族だけでは難しいのなら農業経営法人と提携し土壌改良や販路開拓で協力し合う方法もあります。

北海道の高所得農家は企業的な考えで経営に取り組み利益を得ているのです。

食の供給基地北海道! 酪農家の驚く年収!

北海道の酪農家はポルシェに乗っている。

一次産業は後継者不足で離農が進んでいますが、離農者の農地を貸し付ける制度を利用し、新規就農者を迎えて成功している地域です。

そこでは農協の出資で研修牧場を整備したうえで、3年で一人前にすると募集しました。

すると牧場風景に憧れて全国から新規就農者が集まってきたと言います。

今では新規就農者が町の酪農家の2割を超えるまでになっている地域もあるようです。

農協にはもと牛の購入から、飼料、出荷と全て面倒を見る仕組みがあります。

酪農家は牛の世話さえしておけば儲かるわけです。

また購入する牧草の他に、水田の裏作でつくった牧草や稲わらなどで粗肥料を自給することで、飼料費を抑え800万円以上の年収を得ている農家もあります。

ただ、牛肉相場や仔牛、飼料の価格は変動するので生産者のリスクとなります。

中には育てた牛が高く売れず、赤字経営に陥ることも少なくありません。

最初は農協の指導のもとに牧場を経営すればいいのですが、安定して高収入を得るためには安くて質のいい飼料や設備を農協以外から求めるなど、経営努力が必要になります。

そして経営意識を高く持ち、財務諸表を読めるようになり、しっかり管理することが重要です。

牛を飼うのはありとあらゆる能力が要求されるので、地に足が着いた経営者でないと長続きしないようです。

そば栽培でも年収をあげている北海道の酪農家!

北海道の酪農地域ではそばの栽培が増えています。

そばの生産が盛んなのは中標津町や別海町などで、牧草をつくっていた場所の一部でそばを栽培しているのです。

牧草地をそば畑に転化したのは酪農経営に貧したわけではなく、毎朝毎晩一年中乳しぼりをしなければならない家族の負担を軽くするために規模を縮小したと言うところが多いようです。

この地域は夏も涼しく、乾燥した日が多いのでそば栽培に適した気候です。

酪農をはじめる前はそばをつくっていました。

そばをつくる農家が再び増え、作付面積が広がった今では、そばで知られる長野県安曇野市の3倍の規模にまでなっています。

そば農家は収穫、乾燥する仕組みをつくるため、大型コンバインや乾燥機など5000万円以上を設備している。設備費は掛かったが、安定して生産できるようになって一俵あたり1万5000円以上の価格で売れるようになっています。

11年産からは生産農家に国の交付金が出るようになり、たとえ収穫量があがらなくても、作付面積あたりの最低保証がある。

牧草をつくるようりも、そばを栽培するメリットが急に高まり、酪農家のそばづくりに拍車をかけています。

農家で次の人生! 北海道で暮らすキャリアウーマンも

地方は大きく変わり、農家の嫁にもキャリアウーマンのような女性が増えています。

北海道でも体験農場やカフェを併設するなど、ビジネスを始める女性も多いようです。

女性の40歳前後は人生の再出発のときと捉える傾向が強いと聞きます。

東京から北海道の農家に嫁ぐ女性の中にはアラフォ―も少なくないようです。

でもの跡取りを考えたらもう少し若い女性の方がいいかもしれません。

でも男性は温かく迎え入れてくれます。

便利な都会しか知らない自分が暮らしていけるのか不安にもなります。

実際に農作業を体験して厳しさを知ったという女性も大自然に癒されると、後悔しない人生にしたいと前を向けると言います。

そして北海道にいくとなると、せっかく培ったキャリアを捨ててしまっていいものかと悩むようです。

これまで地方の農家へ嫁ぐときは、キャリアを捨てなくてはならないケースが多かった。

でもITの進歩で、職種によってはこれまで通り仕事を続けられることも可能になっています。

農業と福祉の連携で地元農業を活性化している北海道

北海道では農業と障害者福祉を結びつけた取り組みが多く見られます。

障害者の作った野菜や近郊農家から仕入れた農産物をNPO法人が運営する直販所で店頭販売するものです。

こうした取り組みは道内で160箇所を数えます。

障害者の支援だけではなく、これから来る労働不足や遊休耕作地対策に障害者の労働力がいかされ、地元農業の活性化につなげています。

こうした障害者の農業活動で実績をあげているところがあります。

大手食品メーカーのジュース用野菜を契約栽培して収穫しました。

野菜はジュースに加工され通販で販売されています。

売れ行きが好調なので、調理用野菜の契約栽培量は年々増えているようです。

ただ、農作業での通年雇用をどうするかなどの課題もあります。

こうした問題に、収穫した野菜を使ってジュースやペースト、食酢などに加工する6次産業化を進めているところや、栽培した野菜やジュースに加工した商品を入れる箱をつくるなど軽作業で通年雇用を目指すところも出てきています。

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