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「お前」と部下を呼ぶ上司!この呼び方はパワハラの可能性あり

2017.5.10

日本語の二人称はとても豊富です。

「あなた」「君」「あんた」「お前」等々、これが性別や公私、お互いの関係性において選択されています。そしてそれには残念ながら正解はありません。

つまり、上司的には悪意がなくても部下を「お前」呼ばわりした場合、部下の受け取り方次第では、それはパワハラに発展する可能性がある訳です。

非常にデリケートな問題ですので、是非参考にしていただければと思います。

部下を「お前」と呼び方をする上司の評判とは?

ネットの掲示板などには、上司に「お前」と呼ばれたという事に関する不満がたくさん挙げられています。特に男性の上司にそういわれた時に、女性はとても不愉快に感じる事が多いようです。

そして部下を「お前」呼ばわりする上司の評判というのは、非常に悪いです。

もちろん、ネットの掲示板に書かれたことが現実を反映しているとは言えませんが、それでも意見としては成立しているでしょう。

「お前」呼ばわりする上司の特徴として、「すぐ怒る」「人を罵倒する」「大きな口を叩く」「その割に仕事が出来ない」というモノです。

ここにはある種のイメージがあります。

つまり横暴で無神経な上司という事です。

それには「お前」という二人称にあるネガティブなイメージが、それを発言した人ですら、ネガティブなイメージをそのまま継承しているとも言えます。

「お前」という呼び方のネガティブなイメージと使う上司のイメージ

「お前」という二人称に対して、ネガティブなイメージを抱く人は少なくありません。特にそれは女性に多いように見受けられます。

そもそも「お前」という言葉には、一般的な標準語としては下の身分の人に使う言葉というイメージがあるからです。これが男女間であると、親しさの表れを感じる人もいますが、全ての人がそうとは言えません。男女間においても、「自分を下に見ている」感じがするから、自分を「お前」呼ばわりする旦那や恋人は許せないとコメントする女性は結構います。

つまり、お前という言葉には親しさの他にも「下の人間に対する呼びかけ」の意味があるため、上司が部下に対して使う言葉としては、ある意味間違ってもいないかもしれませんが、それを殊更選択して「自分を上に見せようとする」という印象が加わり、上司を「横暴」「口だけの男」というネガティブイメージが付きまとうのです。

お前という呼び方を上司は使うべきではない

「お前」という言葉には下の対する人に、自分の上位性を示すために使う事もありますが、気の置けない相手に対して、親しみを込めて使う事もあります。

しかしそこにはお互いの信頼性があってからこそです。だから親しい男女間で成立する事もあります。

これが単なる一方的な気持ちであれば、部下としてはネガティブな使い方としての「お前」のイメージを受け取る事があります。

それは仕方ありません。発した言葉はどう受け取るかは、受け取り方の自由ですから。

ならば誤解を招く表現、相手を不愉快にする言葉は避けた方が無難です。

「お前」と部下を呼ぶのが癖になっている人は、ついついに使ってしまう事もあると思います。そんな時は「ごめんな、癖になっているだけで、そんなつもりはないんだよ」と部下に伝えた方がいいでしょう。もともとが誤解であれば解けるのも早いのです。

「お前」という呼び方はパワハラの可能性あり

もちろん「お前」という一言ではすぐにパワハラとは言えません。しかし、パワハラの定義には「言葉の暴力」「相手を威嚇、恫喝する」というのがあります。身体的な暴力だけでなく、心に対する暴力も対象になるのです。また合わせて無理なノルマを課せたり、逆に然るべき仕事をさせなかったり、過度にプライベートに立ち入った質問もパワハラになります。

そしてハラスメントの定義は、行為をした人間がどんな意図であろうと、行為を受けた人間がどう感じるかによります。

上司としては「親しみの表現」としての「お前」という表現も、それを部下は上下関係における下位の人間に対しての二人称として捉える事はあります。

つまり、そこにある種の差別意識を感じるという事です。

信頼関係がない状態で、こういう事を積み重ねていくと、やがてパワハラと訴えらる事もあるという事です。

部下との信頼関係の築くように心掛ける事が必要

上司というのは、どうしても権力構造があるためにコミュニケーションも一方的になりがちです。そのため部下の信頼を得る事が出来ないまま、一方的なコミュニケーションを続けていけば、最後には「パワハラ上司」のレッテルを張られる事もあります。

コミュニケーションというのは伝える技術が必要です。それは相手がどう受け取っているかというのを見極めるのも含んでいると考えていいでしょう。

自分では軽い冗談のつもりでも、相手が不愉快に感じる事は口にすべきではありません。また「お前」という二人称も同様です。気にしない人もいますが、気にする人もいますし、女性は特に気になる人が多い傾向があります。

そして、部下の話をよく聞く事も大切です。普段から様子を見て、何か沈んだ顔をしているようならば、相手を気遣う言葉を伝えましょう。こういった積み重ねが部下への信頼関係となっていきます。

でないとネガティブな「お前」という言葉のイメージがそのまま、上司の印象として残ってしまいずっと言動を誤解されてしまう事もありますから、注意しましょう。

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