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職場で挨拶を無視される 無視する社員やパートにどう対応するか

職場において、パートやアルバイト、そして正社員などの間には、決して越えられない壁があることの方が多く、やはりその待遇面などからも、パートタイマーは下、という見方をされがちです。

しかし、その立場の違いは納得できても、挨拶まで無視されると、その職場で働く意欲さえ損なわれてしまうものです。

もし、あなたがこうした無視や差別をされている時、どのように気持ちの整理を付け、対処すべきなのでしょうか?

パートだからと挨拶を無視される そんな時にはどう対応する?

職業に貴賎なしとは言え、その契約形態――正社員か、派遣か、はたまたパートかアルバイトかといった立場の違いから、職場によっては明確に差別が行われているケースが多々あります。

業務内容は同じであっても、社員かパートかで待遇が違いますし、例え職歴が長くても社員のほうが優遇される、こうしたことも当然のように起こります。

ただ、これはやはり、会社とどのような契約を結んでいるかに因るものですし、掛かる責任などを考えても社員が優遇されるのは致し方ないことです。

が、パートだからという理由だけで、挨拶すら無視されるような時には、理不尽さに仕事に対するやる気も、会社に対する愛着も消えてしまうものです。

インターネット上にも、パート・アルバイトだからと社員から無視される、時にはパート仲間同士ですら無視される等の悩みが散見されます。

もし、自分がその無視される対象となってしまった時は、どのように気持ちの整理をすべきなのでしょう?

職場の人に挨拶を無視される パートってそんなに立場は低いの?

挨拶は、誰もが知っている通り、人と人が行う一番最初のコミュニケーションです。

言い換えるなら、交流しましょう、と手を差し伸べることと同義です。

それを無視されるのですから、無視された方としては、言い知れないショックを受けるのも当然です。

対して、無視する方の心理はどうかというと、これは実に簡単で、(無視された方からすると厳しいものに聞こえますが)「あなたと交流を持つつもりはない」という意思表示だと言えます。

しかし、どうか自分に価値がないのか、という気持ちにはならないで下さい。

よくよく考えてみれば、挨拶というものは、こと日本においては、他人に対して最低限行うべき礼儀です。

それを返さないで無視するような人間性のほうが、本来は間違っていると言っても過言ではありません。

特に、職場のような誰もが私情を挟まず、真剣に働かなければならない場所において、協力しあうべき人に最低限の礼儀も返せないような人。

こうした人の浅はかな行いに、心を痛める必要はありません。

社員やパート仲間に挨拶を無視されるとしても挨拶は続けるべき?

相手が社員であり、あなた以外のパートの人に対しても同じことをしているならば、これは間違いなく、「自分の立場が上である」という意思表示でしょう。

また、同じパート同士であるのに、あなただけ、もしくは決まった人に挨拶を返さない人である時も、職歴の長さやパート内の派閥の誇示といったものの可能性があります。

このような人達に対しては、例え挨拶を無視されることが続いても、挨拶は続けましょう。

そのような方法でしか、自分の立場を誇示できない人に、常識のある対応を求めても効果は少ないと考えられます。

「挨拶を返してくれないならしなくてもいいや」と自分も返さないと、「あのパートは挨拶もしない礼儀知らずだ」などと勝手なことを言い出す可能性があるからです。

そして、実際の仕事の面でも無視されるような状態ならば、それはまた別の問題です。

その職場の責任者に現状を説明し、仕事に支障が出ている旨を伝え、改善を求めましょう。

ただ、無視の原因が自分自身にある時は自省が必要です

ただ、もしも、あなたが無視される原因があなたにある場合には、挨拶を無視される、つまり「あなたと交流を持ちたくない」と思われているような時には、まず自分の行いを反省する必要があります。

例えば、無断欠勤や、就業時間ギリギリの遅刻・欠勤を繰り返していたり、仕事上でミスばかりしている、私語ばかりで仕事に対する貢献度が低い――こうした覚えがあるのであれば、相手が挨拶を無視するのも、当然とは言いませんが、理解できる話になってきます。

特に、社員は、会社的には役職がついていなくても、パートやアルバイトを束ねる立場になっているものですから、あなたの勤務態度で仕事に支障が出ている現状に、大変迷惑していることになります。

同じパートでも、一人が抜けた穴を埋めるために、本来の自分の仕事量以上の負荷を掛けられてしまい、気分を害してしまった恐れがあります。

だからといって、挨拶を無視していい話ではありませんが、そうした礼儀すら交わしたくないと思われる原因が自分にあることを棚に上げても、誰も賛同してくれません。

挨拶を無視されても心を痛めず、自分らしく働けるようにしよう

どうせ仕事をするのなら、気持ち良く働きたい。

一緒に働くのだから、お互い少しでもやりやすくしたい。

職場での挨拶には、そうした意味が含まれています。

その気持ちを無視されることは、とても辛いことですし、また屈辱的な気分になってしまいます。

しかし、そうした人から差し出された握手の手を、払いのけるのと同等の行為をする人――例え立場の違いがあってもそれを良しとする人や職場であるならば、それはその人・職場が間違っているのであり、自分まで同じことをする必要はありません。

もし、現状、無視されることが辛く、イジメだと感じている、その職場で働くのがもう嫌だ、と思うほどになってしまっている時には、その職場を離れることも検討しましょう。

勿論、無視をする社員のことを、別の社員や立場が上の人に訴えて改善を求めることも、出来なくはないでしょう。

ただ、相手側からの心象は(身から出た錆とはいえ)最悪になるでしょうし、挨拶を無視されるだけで終わらなくなる可能性もあるからです。

せっかく縁あって働き出した職場ですから、パートとは言え簡単に辞めることに抵抗はあるでしょう。

しかし、自分の思う常識が通用しない以上、心をそれ以上痛める必要もないのです。

そうした道もあることを心に留め、あなたらしく働けるよう頑張ってください!

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